ミュージカル音楽の著作権保護の期間は非常に長いそうで、解禁前に映像を入れるとなると、どうしても今回のように、画面を早回ししたり、音声を変えたりせざるを得なくなる・・・つまり、「大人の事情」が絡んできます。
もともと聖飢魔2時代から、プライバシー保護のために同じ様な事が度々ありましたが、他のレビュアーさんも言われている通り、中途半端に収録されると、気になって逆にストレスが溜まります。
重ねて批判ばかりで恐縮ですが、インフルエンザ感染予防のため、ご自分が先頭切って公演直前までマスクを着用。信者にも同意させ、あれだけ念には念を入れておられたのにも関わらず、ラストで恒例の「水吹き」をされたのには絶句しました。まぁ、かぶりつきの信者なら、閣下から風邪の菌を頂けたら、それこそ本望でしょう。でも、これって詰めが甘くないでしょうか???
閣下はサービス精神が旺盛で、つい「あれも、これも」と思ってしまわれるのでしょうが、本編集に至っては、ややもすると自己満足っぽく映ります。
もちろん、アーティスト魂と、半端じゃないプロ根性の狭間を行ったり来たりするところが、閣下の最大の魅力とも言えます。ですが、今回は、閣下のその完璧主義がどうも裏目に出てしまった感が拭えません。
とは言え、過去のソロライブDVDと比較すると、最も完成度が高いと思います。歌唱力も今回が最も冴えていますし、観客のノリも最高。特筆すべきは閣下が作詞・作曲された、某アニメの挿入曲「ただ凍えるだけの哀歌」。聖飢魔2時代の悪魔的魅力に溢れています。「大人の事情」を差し引いても、入手する価値は高いです。
尚、5年前の聖飢魔2再集結時では、閣下の高音に、ブレがあったり、ひっくり返ったりと、聴き辛い箇所も見受けられました。
ですが、今秋の再・再集結大黒ミサでは、おそらく女性カヴァー三部作で鍛えあげられ、若返った美声が期待できると思います。
再度申し上げますが、ライブの完成度は、「悪魔の実力」>「大人の事情」です。
1999年12月31日の解散ミサの『いいとこどり』なビデオ。閣下の歌声はもちろん、聖飢魔IIの演奏のレベルの高さとライブパフォーマンスは素晴しいです。デビュー前の構成員も登場したりして、信者以外の人にもお薦めな見応え有りの2本組。
「Girl's Rock」シリーズ三部作から選りすぐりの12曲に、新曲2曲を加えた豪華なベスト。
インパクトの強い作品たちなので、若干曲同士がケンカしている感も否めませんが、閣下のシアトリカルで力強い美声が堪能できます。
新曲の「赤いスイートピー」は、元曲はしっとりしていますが、閣下はキャッチーに
仕上げ、可愛くて元気な印象。
「魅せられて」は閣下談によると「今まで誰もカバーしなかったのが不思議」なのだそうです。
ジュディ・オングさんのインパクトがあまりにも強すぎたため、過去にカバーが無かったのかもしれませんが、「では、吾輩が!」と言わんばかりの、自信と情熱に溢れた絶唱っぷりに脱帽です。何より、男性で女性曲をこんなに色っぽく歌う人(悪魔)は、他にいないでしょう。
全曲聴き終えて、色気のある歌が閣下の声質にぴったりだと改めて実感しました。
個人的には、高橋真梨子さんの「桃色吐息」も閣下バージョンで聴いてみたくなりました。
それゆえ、そろそろオリジナルで勝負してほしいような、もっと聴きたいような、複雑なキモチです。
・・・が、次は、聖飢魔2の再・再集結でしたね!!!
聖飢魔IIがメタルバンドであったのは3rdまでだと思う。確かに後に発表する作品の中にも疾走感あふれるメタル曲はあるが、より多様性を増したのも事実だ。本作品は彼らがまだメタルをやっていた時代のLive映像だ。曲数も少なく選曲も多少、疑問(聖飢魔IIのメタル時代の曲にしては大人しい曲が目立つ)も残るのだが、貴重なのには変わりはない(デーモン小暮が骨折のため車椅子に乗っている)。個人的にはFire after FireがLive映像で見られるので満足。そして、元祖アニメタル曲「GGG」はここでしか見られない(と思う)のでかなりオイシイ。
と、言うことで星4つ。
VHSを観すぎたせいか、とうとう再生出来なくなったため、DVDの再発版を購入(H24.5.23)。これで心置きなく見ることができる。
是非、再放送していただきたい内容が詰まってます。 勿体無い。 よく放送できた内容だとも思います。 真に迫る事柄で、何気なく生きる事がどれだけの犠牲の上にあるのか、未来に目を向けていたのか、もう一度悪魔の声に耳を傾けてみましょう。 とても、世の中に浸透していない。