会いたい人に会うのに乗り越えなければいけないものは、現代においてはあまりない。時間、距離、お金etc.どれもきっと少し無理をすれば乗り越えらる障害でしかなく、それでも会えないと思ってしまうのはきっと心の距離が遠いから。地理的時間的な距離と違って、心の距離にとって一番の問題は自分自身の気持ち(だって相手がどう思ってるかなんて分かるはずがないから)。会えないと思うのは、会うのが怖くて勇気が出なかったり、きっとそういうことなんだろうと思います(不安とか恐怖っていうのは基本的に自分で勝手に内側に増殖させちゃうもの)。ほんの少し勇気があれば、会いたい気持ちに蓋をしないで見つめることができれば、また昔のように二人で見た景色を見ることができるかもしれない。同じじゃなくても、新しい景色を見られるかもしれない。そういうお話でした。
というわけでずっと会いたくて会いに行けなかった人に会いに行きたくなるような爽やかな読後感にやられました。柔らかい絵柄も好みですが、間が絶妙だと思う。
原作を忠実に再現してくれました。漫画ではなく、ドラマCDという形にしても佐原ミズさんの作品の良さは変わりません。
私には多分なかったであろう、純粋で透明でまっすぐな恋心。身体が弱く普通に過ごせなかった私には手の届かなかった世界デス(羨望のまなざしキラーン)
原作のときと同じで“めがね泥棒”が一番好きです。どっちも素直になれないところが可愛くて。
佐原ミズさんの作品はどちらかというと女性向けだと思うので、男性にはどうかなぁと(何で一般誌に移ったんでしょうね?)
原作をお持ちでない方はぜひご一緒に。
残念ながらお忙しいのか書き下ろしの
ジャケット等はありませんでした(少し期待してたんですが)
夜さんの存在理由が明かされて、とても切ない気持ちになりました。なぜ非常勤教師として転々としていたのか、その理由がわかったとき、ああ、昔の「ポーの一族」のような悲しさを予想していましたが、昏さんはそれを楽しんでいたんですね。いつの日か、畏(とき)と昏と三人で生活できるように。。
限定版(設定集あり)を購入して、B’sLOGを購読した人には、よほど華鬼のファンでないと物足りないかもしれません。
■画廊
リリース用イラスト、パッケージイラスト、B’sLOG掲載イラスト、オトメイト
スタッフブログ掲載イラストが主。
書下ろしイラストは、本書の表紙と華鬼と水羽の夏風景が1枚。
発売記念イラスト、
カウントダウンなどのブログ掲載イラストが載っています。
説明やラフ画などはありません。
■登場人物紹介
設定集の内容に、ゲームのプロフィール(座右の銘など)、開発者とディレクターのコメント、各キャラからの紹介が載っています。
1キャラについて見開き2ページ。
■物語紹介
共通・個別ルートの日付順に、CGとあらすじが載っています。
■制作秘話
・声優インタビュー
華鬼役の前野智昭さん、響役の鈴村健一さん。それぞれ刻印の花を持った写真付きで4ページ。
・開発者インタビュー
ディレクターの麻倉りょうさんと原画担当の雪野奏介さん。こだわりポイントなど4ページ。
・原作者インタビュー
原作者である梨紗さんの話。1ページ。
・舞台裏
各キャラクターの設定と見どころ、その他のゲーム設定。2ページ。花言葉から各キャラの刻印を決めた理由がうかがえます。
・広がる華鬼の世界
小説、舞台、映画、ドラマCDの紹介。全部で1ページ。
・ラフ・設定画集
各キャラについて立ち絵、CGラフ?、原画担当者のコメント。華鬼は2ページ、その他キャラは1ページ。
PSP版パッケージ講図案が1ページ。
■攻略情報
B’sLOG掲載内容をより詳細にしたもの。プロフィール解放条件もあり。
■華鬼伝承
B’sLOG掲載小説5作(計10ページ)に書下ろし小説「花咲く秋」6ページ。
「花咲く秋」は響>国一>三翼=華鬼といった活躍量です。登場順もこの通りです。響ファンは必読。
限定版の設定集、B’sLOG掲載内容、オトメイト
スタッフブログ掲載内容に「制作秘話」をプラスした感じの内容です。
本の値段を高いと思うかどうかは、購入する人がどれだけ事前情報を持っているか、によると思います。
限定版・B’sLOG購読・ブログ拝見している身としては、この値段はちょっと高かったです。
個人的には、かなりのページを割いている「物語紹介」は、ゲームプレイ済者が購入する前提なので、各CGに付けるのはあらすじより、構図や色彩のこだわりなどCG自体についてのコメントが欲しかったです。
ほぼ同時期に「薄桜鬼 公式設定集」を購入してしまったせいか、つい比較してしまいました。もう少し読み応えが欲しかったです。
本のサイズも、ページ数が増えても良いので、もう少し小さいほうが良かったかなぁと思いました。迫力があるCGが少なく大きなサイズである必要性を感じませんでした。
「制作秘話」の内容は嬉しかったのですが、ページ数が物足りなかったので☆マイナス1にしました。
★余段ですが、書き下ろし小説「花咲く秋」の内容から、原作者サイトからSSが読めます。
華鬼ファンでしたら、”「花咲く秋」とSSが読める”事と値段を比較して購入を検討しても良いと思われます。