フェデリコ・フェリーニ監督ととって初めてのカラー作品であるばかりでなく、幻想的な世界に主人公が入り込んで行く独特の作風を確立したという意味で、この監督の転機となった作品です。また、自分達夫婦のプライベートな部分を描いているという点では、前作「81/2」と対をなす作品でもあります。実際、この映画の撮影中、フェリーニ監督とジュリエッタ・マシーナは別居してしまい、
イタリアの民法が改正されて離婚が自由になった1971年に二人は離婚してしまいました。(それでも、女優と監督という二人の関係は、その後も続きましたが。)私生活を題材に芸術作品に作り出してしまったフェデリコ・フェリーニ監督はやっぱり凄いです。
ネオレ
アリスモ時代のフェリーニが真の意味でのフェリーニ色を表面に出すようになった秀作が、この「魂のジュリエッタ」だと言えるでしょう。
様々なファンタスティックな映像美と魅力的なキャラクターの登場、そして何よりも監督の個性的な表現力、これら三拍子揃った素敵な作品です。
この後、「サテュリコン」、「カサノーヴァ」と監督の頂点を極めた傑作が産み出されていくことになりますよネ。チネマ・ファンなら「一見の価値
アリ」と云うべきお薦めのヴィデオです。
フェデリコ・フェリーニ監督ととって初めてのカラー作品であるばかりでなく、幻想的な世界に主人公が入り込んで行く独特の作風を確立したという意味で、この監督の転機となった作品です。また、自分達夫婦のプライベートな部分を描いているという点では、前作「81/2」と対をなす作品でもあります。実際、この映画の撮影中、フェリーニ監督とジュリエッタ・マシーナは別居してしまいました。(それでも、女優と監督という二人の関係は、その後も続きましたが。)私生活を題材に芸術作品に作り出してしまったフェデリコ・フェリーニ監督はやっぱり凄いです。