大人っぽい宮崎駿の世界って感じのCDです。とにかく
バイオリンの演奏が素晴らしい。ピアノも最高!!
聞いていてとても心地よい歌声だった。
しかし、コロラトゥーラを期待すると、声域が高いこと以外では「本当なの?」と、疑いを持ちたくなる。例えば、
一、アタックが遅い曲がある。
ニ、「夜の女王の
アリア」は本来より遅いペースで歌っている。しかも途中で終わり、肝心のこの
アリアらしい部分が聴けない。
三、装飾音を多用した曲が無い。
などである。
また、アルバムの構成にも若干の難があると思う。
表題曲がこの世の循環を示唆しているので、終わりの二曲(11「ピエ・イエズス」、12「アヴェ・マリア」がさみしい曲調であり、クリスチャンでなければ救いを感じにくいことからも、9の「静寂のしらべ」、10「流々」と入れ替えてあればもっと良かったのではないかと思う。
しかし、クロスオーバーの世界では彼女の高音は充分な魅力を発揮しているので星四つ。