![]() ゲームボーカルベスト~志倉千代丸楽曲集~Vol.1 |
豪華です。歌い手も豪華なら、楽曲も豪華。何よりも志倉千代丸の書く曲が素晴らしいものばかり。ベストの名前に恥じない内容です。 ゲームメーカーをまたいでのベスト版ってのもの嬉しい。 ゲームファンのみならず一般の、ゲームを知らない人が聴いても楽しめる内容だと思います。 ちょっとほめすぎな気もしますが、志倉千代丸の曲は、一般邦楽と比べてなんら遜色ないどころか、それら以上のメロディだと思います。 |
![]() THE PRAYER~祈り |
01:ピエ・イエズ
Pie Jesu, Domine 慈しみ深き主、イエスよ qui tollis peccata mundi 世の罪を取り除いて下さい dona eis requiem 彼らに安息を与えてください sempiternam requiem 永遠の安息を与えてください え〜グレゴリオ聖歌の時代(14世紀頃)までに すべてのレクイエムの基本は出来上がっていた、という考察と 聖書の文言には著作権なし(またはとっくに消滅)と信じ歌詞アップ。 基本的に、レクイエムは死者の安息への祈りだけど qui tollis peccata mundi の一節は、 「Agnus Dei」(神の子羊=イエス・キリスト)に属する文言で (↑ヨハネによる福音書 第1章19〜34節) Agnus Dei, qui tollis peccata mundi この世の罪を取り除く神の小羊よ は、現世の世界の罪(生きている私たちのために)を 払って欲しいという事(との願いを込めたもの)かな?と思ったのですが、 3番(という言い方でいいの?)の、 Agnus Dei, qui tollis peccata mundi 以降が dona nobis pacem〜我らに平和をお与えください、でなく dona eis requiem sempiternum〜彼らに永久の安息をお与えください と 「平和の賛歌」の方ではなく 「死者のためのミサ」の文言を選んでいることから 幸二郎さんの想いは、すでに今生では会えない人々への 鎮魂の意味が強いの?と思ったり… でも、この広がるような明るい声での歌唱は、 この困難な世界を生きている人々と死者を分かつことなく 安息の光を照射している感じがします。 ちょうど、レ・ミのエンディングの白い光のように。 02:星は光りぬ〜「トスカ」より 前曲とトーンが変わり 「星はきらめき・・・」の歌い出しから、濃紺の闇の意匠。 夜と彼の境遇の。 「トスカ」については物語もほとんど知らないので (サン・タンジェロの脇は、何度通り過ぎたか分からないのに!) 幸二郎さんの紡ぎ出すイメージでは、「君」へも「我が命」へも そんなに執着がないように思えた。 ジャケ写真ばかり、ぼーっと眺めながら聴いているからかな? ほとんど目力がない表情。 何かに対して強い欲望も激情も抱くことがないような。 この歌からは、歌詞とは相反して、諦念・諦観のようなものが感じられた。 先入観を持たないよう、具体的なトスカの上演や カヴァラドッシという役についての情報を入れないで聴いたのだけど 聴き終わってから、オペラのレビュー等を検索してみると カヴァラドッシについては、もっと振幅のある感情― 深い絶望と共に、生への、トスカへの執着や未練を十二分に抱えて― この曲を歌う、という造形が多いようでした。 その役柄のスタンダード・普遍的な解釈、 も、あるのかもしれないけれど、それらのレビューとは異なる (私が目にした範囲の、ではありますが↑↑) それらとは、ちょっとアプローチの違う(と感じた) 幸二郎さんの描く、告別の歌なのでしょう。 03:ザ・プレイヤー なにか凄く、クラッシック&オペラ色の強いコンセプトのアルバムと思っていたので タイトル曲が、どちらかというとAOR系の、クリエイターのものであるのが意外でした。 タイトルナンバーは、勝手に、教会音楽チックなものを想像していたので 本当に、意外でした。でも、朗々と歌い上げている、星は光りぬより この曲の「差し伸べるこの手に」のあたりが、 ある種、より力強く言葉が伝わってきて魅力的。 揺るぎのない、確信に満ちた言葉。 (ま、絶望の深淵と向かい合っているカヴァラドッシより 救済を確信している―であろう、この曲の主題者の方が、 パワーに満ちているのは当然かもしれませんが) 最後の、「信仰のその先に救いがあることを」というなんだか観念的な文言を、 すっきり歌うことによって上手くメロディに乗せていましたね。 このラスト2行、本当に難しいと思う・・・ 歌詞、という概念を越えてるような気がします。 04:私はイエスがわからない 〜「ジーザスクライストスーパースター」より 私は、この曲が分からない〜♪^^; ジーザスクライストスーパースターのタイトルは、 まだ、私が、ミュージカルに(まったく!)関心がなかった頃も、 世間的には、かなりネームバリューがあったので知ってました。 全然、信仰は持っていなかったけれど、 ロックンロールでイエスっていうのが、何か違和感があって 記憶に残ったのかなと、自己分析してますが。 イエス信仰の中で、もっとも象徴的な存在であるマグダラのマリア。 でも、このCDの中で、幸二郎さんが歌うとき 複雑な背景は消えて、一人の女のフツーのラブソング、に聴こえる。 05:アンセム〜「チェス」より 04の私はイエスが分からない、のアンサーソングでは 全然ないのだけれど、冒頭の歌詞が被ります。 愛の対象や実体は異なっても、何かが自分の中で啓けていく感覚。 この「チェス」も、やはり、私にとっては見知らぬ物語りであり そして、これを書いている段階でもまったく不明で どんなストーリーの、どんなシチュエーションで歌われるものなのか 分からないのですが… 詩だけ読んでいると、「何が」「なぜ」「突然」と 困惑を思わせる文言が続くけれど、 曲に乗り、幸二郎さんの声に乗ると、すでに精神は その発している言葉より、先の次元へ到達している感じ。 その、啓けたところにある、新しく生まれた感情への賛美? 間奏のヴァイオリンの音色、そして、そのまま歌と共鳴しつつクライマックスへ進む ドラマティカルになり過ぎない、この曲調を損なわない盛り上げ感が好き。 06:ブリング・ヒム・ホーム〜「レ・ミゼラブル」より このCDの中で、唯一、既知の曲。 だけど、今まで聴いた、どのブリング・ヒム・ホームとも異なる どのバルジャンにも似ていない、岡幸二郎に属するブリング・ヒム・ホーム。 |
![]() アラブ、祈りとしての文学 |
『アウシュヴィッツの解放記念日に、八月六日に、
毎年、繰り返し唱えられる、「このような悲劇は二度と繰り返さない」という誓いは、 何を意味するのだろう? ガザで起きていることはホロコーストではない。 核兵器が使われているわけでもない。 だが、ホロコーストを、ヒロシマを可能にしたもの、 すなわち他者の人間性の否定こそ、「ガザ」が意味するものだ。 死者たちよ、安からに眠ることなかれ。 今なお繰り返され続ける過ちに無関心な、この世界を呪い続けよ。』 上記は、2008年11月頃に、京都新聞夕刊に掲載されていた岡真理さんの寄稿です。 これを読んだ時の衝撃が忘れられず、 今年になって同じ新聞に書評が載っていたのをきっかけに購入しました。 関心を持つ、ということから始めないといけないと思ったからです。 |
![]() クロース・トゥ―祈りの丘 (ファミ通文庫) |
この作品は、ゲーム本編のシナリオを手掛けた日暮茶坊先生が執筆されたものです。物語の内容は本編とは少し違っているのて、プレイした人も十分楽しめますし、まだの人はこの作品を読んでゲームも一緒にプレイしてこの作品を楽しんでみてはどうでしょうか。また、表紙はごとP先生のこの作品のための書き下ろしイラストとなっているためそちらも必見です! |
Misia米希亞 [星の降る丘]
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