まっすんのデビュー盤である。当時
大阪に吹き荒れたウエストコーストムーブメントの只中、海に向かうステーションワゴンからはイーグルスと本盤が流れていたものだ。彼の歌世界をアメリカ風浪花節と揶揄する声もあったが、柳ジョージやJ-ウォーク等に提供した楽曲の完成度をこの場で語るまでもなく、四半世紀後の今も聴く度、街と潮風の匂いを運んでくれる忘れ難い名曲達だ。クールを装う彼のステージングの革
ジャケットの背中は、汗とロックスピリットに溢れていたし、フォーク寄り云々等の的外れな評価に惑わされる事なく、未聴の音楽探求者は聴くべし。尚「蒼い月」は前リイシュー時にCD化済。