一聴して分かる個性豊かなWarrelのヴォーカルと畳み掛ける硬質で超攻撃的なサウンドは前作同様だが、メロディがより魅力的で、静と動の描写も豊かなものとして戻ってきた。
畳み掛けるサウンドの中での変拍子を伴う予想外の展開と、所々に配備された美メロに「ハッ」とさせられ胸を焦がす。そのメランコリックな美旋律は唯一無二であり同時に聴くものを突き放すかのような冷たさは、あのMegadethを彷彿させる。そういえばWarrelが88年にデヴューを果たしたバンドSanctuaryはMegadethのDave Mustainがプロデュースしたものだ・・・
また、全てのパートの緊張感漲るテクニカルな演奏のカッコよさは絶品!
激しくも冷たく、刺々しくも美しく、狂気と美が同居するMelancholic Sound!
彼らのことは全くデータがなくどんな奴らがいるのかも知りませんが、
ジャケットが気持ち悪かったので衝動買いしたところ、これが近来まれに見るぐらいの大当たり。
精神を病んでんのか?ってな感じのメロディが炸裂した直球ど真ん中のヘヴィメタル。
弱弱しいリフに少しばかりキャッチーな歌メロでバンバンアルバムが売れている昨今の(あくまでも自分たちはメタルだと言い張る)ヘナチョコモダーンヘヴィロックバンドに聴かせてやりたいよ俺は。 これがメタルや!