ジブリのアニメーションの美しさは間違いなく「売り」だが
このゲームの最大の売りはシステムの斬新さであり
または挑戦という名の気概なんだと認識させられる
あまりにも画期的すぎるが故に、人を選ぶゲームにも感じてしまう程
特に最初の2,3時間はシステムに慣れない為にそれを強く意識してしまう
ただし、少し慣れてくるとゲーム性の奥深さや面白さみたいなものも伝わってくる
クエストの豊富さやストーリー性ともに素晴らしく
そのシステムに慣れさえすれば、自然と楽しさが感じられるような作品
ジブリだけを全面に推し出し、中身スカスカのゲームにしなかったのも個人的には評価のポイント。
一方でこの肝となるシステムがあまりにクセがありすぎるような印象もある
マジックマスター(同梱の魔法書)がゲームの進行に絶対的に必須な為に
常に手に持ちながらゲームをプレイしなければならない部分も少なからず・・・
イメージとしては攻略本を見ながらゲームをしているような感覚
日頃から攻略本を見ながら毎回ゲームをプレイしているユーザー層には違和感はないが
そうでない層には慣れるまでに煩わしさを覚える人も多いと思われる
それと、パッケージの大きさからイメージしてもらえればと思うが
同梱の本の実物が思ってたよりも大きいのも人を選ぶゲームに拍車をかけると思う
魔法使いを体現させる為の壮大な仕掛けであり
ゲームの売りであり、実質的にマジコン対策にもなる一石二鳥の代物だが
携帯ゲームの特性を同時に殺してしまっているようにも思えてならない
それなりに重量や体積を持つマジックマスターは持ち運びには不便であるが故
ゲーム上の最大の売りであると同時に最大のウィークポイントにもなっている
そういう諸刃システムであるという前提でプレイしたほうがいい。