パソコンが人型のパラレルワールド!?
パソコンが人型で、ある程度の自律性も備えている
でも、それってもうパソコンではないのでは?
定義にもよるが、アンド
ロイドでは?
貧乏金無しの浪人生の主人公が、美少女パソコンをゴミ捨て場から拾うところから物語は始まります
まぁ、こんなもんかなぁ。というのが、第一の感想でしょう。ちぃがプレイヤーが設定した主人公の名前を呼んでくれるという、一番の売り?のネームイントネーションも今一つでしたし・・・。コナミ流通なんで、EVSを協力してもらった方が良かったのでは・・・と。一週間のスケジュールを決めて行動するのも、単調で飽きてしまうかも?何度もちぃにおつかいに行かせられるのはちょっと・・・。という訳で、ファンなら買いかも?
ネット検索もメール受信も不可。バックに入れての持ち運びは出来ず、お出かけの際はきちんと“手をつないで”あげる必要あり。世にあふれる危険や誘惑に対しては無防備以外のなにものでもなく、それに対応するウィルスソフトや、ファイアーウォール機能もなし。でも・・・・けれど、絶対に“ほってはおけないパソコン”と出会ってしまったら、あなたは、ごみ捨て場へと続く道を選択するだろうか? 裸のまま雨にぬれ、ゴミの袋に身を横たえているその姿を見て、知らぬふりを通せるだろうか? 答えは語らずとも、この作品の中に描かれている。
自分の生活を“便利”にしてくれるはずのパソコンがある日、突然日常生活に多大なる影響を与える。そうなった時、あなたは「こんなパソコン、拾うんじゃなかった・・」と悔やむのだろうか? 自分を豊かにしてくれないモノは何の価値もないと、部屋に帰るのが嫌になってしまうのだろうか?
微笑みながら「おかえり」と返す、不安そうな眼差しで顔を覗き込んでくる、ちぃのすがたは確かに“萌え”。でも彼女は主人公の秀樹に、それだけを与えたわけじゃない。秘めた力を解放していくちぃと秀樹とを繋いだのが無線LANでもデジタル通信でもなく、迷子にならないように繋いだお互いの手。
HDDや空冷ファンの唸りや熱は届かないけれど、しっかり手を繋いだ2人の姿に、こちらの耳が赤くなりそうな気分。