ずいぶん前に、ふとつけたある民放の番組で、新垣さんが出演されてました。苦難に満ちた人生を乗り越え、人生を切り開き、「許す」ことを知ることで、ますます人生を豊かにされた彼の半生について。そして聞いた、さとうきび畑。本当に涙が止まりませんでした。あれからずっと気になっていたこのCDを聞き、やっぱり泣けました。新垣さんの声は、どんな人でも引き付け、感動を呼ぶ素晴らしい歌声です。
一曲の歌詞だけの本です。こんな本はあまりないと思います。13枚の子供向きの絵が全面にありまして、やっぱり絵本に入るのでしょうか。しかし、私はこれが単に幼少向きの絵本だとは思いません。大人にも通用する絵入り詩集ではないかと思うのです。
「ざわわ」というサトウキビが風にざわめく音を反復しながら、太平洋戦争(特に沖縄戦)の犠牲者への思いを歌う鎮魂曲です。作者寺島さんからも「ざわわ」と決まるまで長い間かかったという手紙をもらっています。また、父を失った、父を知らない娘が歌い嘆き訴える設定がこの作品が多くの人に限りない感動を呼ぶ所以です。
この歌が初めて披露されたのは、愛媛県新居浜市での
四国労音でした。今秋沖縄へ市民合唱団が現地沖縄に再度演奏旅行に行く予定。私も門外漢ながら同行するよう誘われています。南風原(はいばる)からも招待されているので、喜んで行く予定。この絵本を携えて…。