![]() 狼たちの午後 [VHS] |
邦題「狼たちの午後」は原題に忠実に「犬どもの~」とした方が良かったのに。その方がこの負け犬たちの悪あがきが伝わるでしょうに。アル・パチーノの活きの良い名演が堪能できますが、相棒の危ない神経質男・サルを演じる故・ジョン・カザールの名演がこの作品のキモとなっている。何と言うんでしたっけ? ハイジャック犯と人質達が奇妙な連帯感を持ってしまう心理現象-それが本作ではうまく描かれています。実際の事件がモデルだけにその辺りリアルです。主人公がヤジ馬達に向かって「アテッカ! アテッカ!」と煽り立て、シュプレヒコールが巻き起こるシーンがありますが、これはアッテカ刑務所の暴動事件で、官権の行き過ぎた鎮圧により多くの犠牲が出た実際の事件に由来している。つまり「お前ら権力はまた俺たちをブチ殺したいんだろう!?」と訴えている訳です。ヤジ馬たちが共感するのも何ともアメリカ的。同様に突然の非日常にうかれ高揚する心理を見事に演じる人質役のバイプレイヤーたち、リアルだけにその懸命さが何か可笑しい交渉役の刑事、ラストをしめる刑事役のランス・ヘンリクセンの冷徹な演技も見物。主人公の汗が滲んだシャツ、他のレビュアーが指摘しているが、まさに舌をだらりと出してあえいでいる様な、熱い暑い映画です。 |
![]() 狼たちの午後【字幕版】 [VHS] |
恋人の性転換手術費用をかせぐため、強盗に入り立てこもることになった男とその相棒。おかしくもないから笑えない、緊迫というよりは切実、絶望的結末の予想、それでもアル・パチーノの熱演ぶりにはぐいぐい引っ張られました。はじめは、強盗二人はどこから見ても「ゴッド・ファーザー」のコルレオーネ家の次男フレドと三男マイケル(アル・パチーノとジョン・カザール)にしか見えない・・・話題性あるけど、なんというか残念というか面白いというか変な感じ、ゴッド・ファーザーと時期が近いだけにイメージが先にきてしまって兄弟でこんなチンピラになっちまって・・・と。が!しかし、また改めて見てみると、そうでもない!ストーリーに夢中!アル・パチーノのソニがカリスマ的パフォーマンスと意外な人間性で野次馬の一般市民どころか人質の銀行員まで味方につけてしまう、一見かっこいいようで所詮あわれなワンマンショー。そして、ここまでに至る家庭事情やいきさつなんかがわかってくるとますます悲しい。いつしか私も協力的銀行員の一人に・・・。映画「ソード・フィッシュ」でジョン・トラボルタのセリフにこの「狼たちの午後」の話題がありました。これには意味があるので、両方観るとおもしろいでしょう。 |
![]() 狼たちの午後 [DVD] |
オープニングには「1972年8月22日NY〜中略〜実際に起きた事件を元にしている」と出てくる。時代と蒸し暑さを肌で感じる70年代のブルックリン。主演の二人は初っ端から目がギョロっとしててただならぬ雰囲気を漂わせている。と、ここまでは普通のシリアスな犯罪映画の段取りなのだが、ソニーがショットガンを取りだした時点で拍子抜け。まさかのコメディタッチだ。しかももう一人の仲間は弱腰でさっさと逃げ出してしまうし、サルは明らかに殺人なんかできっこないような神経質。モデルとなった事件を知らずに観た自分には、この時点で先の展開が一気に分からなくなってしまった。
ただ、さっさとポリスに包囲されて交渉が始まってから徐々に二人の可笑しさの意味が明確になってくる。 ソニーが外に出てくると群衆から歓声が沸き、「アッティカ!アッティカ!」の言葉に呼応してシュプレヒコールが起こる。かなりアメリカンだ。なんだか人々は、強盗を歓迎しているようだし、それ以上にソニーをスターのように煽りたてている。こうなってくると不思議と、取り囲む警官隊が一斉に銃を構えている姿が、中で談笑する人質達と対比されていささか滑稽に見えてくる。犯人も真剣、刑事も真剣。ただ、本当に害意があるのはどちらなのか考えてみると、大抵の人はソニーとサルの肩を持たずにはいられなくなるのではないかと。二人は本当の意味で“困った人”であり、犯人に向けられる銃(映画では自分達に向けられているように見える)や、言葉を掛けながらジリジリとにじり寄ってくるFBI捜査官のプロフェッショナルな足取りは実に嫌な感じがする。先のアッティカ刑務所の暴動の話も出てくるが、それを想起させるようなこの辺りの描写はよくできるなと思う。 しかし後半になってホモセクシャルや人種差別の問題まで出てくるところで、また自分には先が読めなくなってしまった。どういう展開で結論付けてしめくくるのかと。それゆえに、あっけなく○○されて幕切れしてしまうのは事件を知らない自分には少々驚きだった(事実だから変えようがないのだけれど)のだが、これも後から考えると不思議とうまくまとまったなと思う。特に、サルを乗せた担架がさっさと運ばれる傍で、保護された人質達がソニーに見向きもせずに去っていくシーンは、ソニーの悲哀がモロに伝わってくるようである。銀行内で犯人と談笑したりして同情的に見えた女性たちも、事が済んでしまえば犯人はただの犯人と捉えられるほどのズボラさを持っている。自分にはこの人たちの、まるで犬のような無頓着な逞しさがこの映画の一つの側面をうまく表しているように思えるし、それは全編を通して漂う"Dog Day"(夏の暑い日)の蒸し蒸しした景色とも良くマッチしているとも思う。 |
![]() 狼たちの午後 [DVD] |
良く有る話だが、邦題「狼たちの午後」は原題に忠実に「犬どもの~」とした方が良かった。その方がこの負け犬たちの悪アガキが伝わるでしょうに。アル・パチーノの活きの良い名演が堪能できますが、相棒の危ない神経質男・サルを演じる故・ジョン・カザールの名演がこの作品のキモとなっている。何と言うんでしたっけ? ハイジャック犯と人質達が奇妙な連帯感を持ってしまう心理現象-それが本作ではうまく描かれています。実際の事件がモデルだけにその辺りリアルです。主人公がヤジ馬達に向かって「アテッカ! アテッカ!」と煽り立て、シュプレヒコールが巻き起こるシーンがありますが、これはアッテカ刑務所の暴動事件で、官権の行き過ぎた鎮圧により多くの犠牲が出た実際の事件に由来している。つまり「お前ら権力はまた俺たちをブチ殺したいんだろう!?」と訴えている訳です。ヤジ馬たちが共感するのも何ともアメリカ的。同様に突然の非日常にうかれ高揚する心理を見事に演じる人質役のバイプレイヤーたち、リアルだけにその懸命さが何か可笑しい交渉役の刑事、チョイ役ながらラストをしめる刑事役のランス・ヘンリクセン(そう、あのエイリアン2のアンドロイド)の冷徹な演技も見物。主人公の汗が滲んだシャツ、他のレビュアーが指摘しているが、まさに舌をだらりと出してあえいでいる様な、熱い暑~い映画です。 |
![]() スカーフェイス/ トニー・モンタナ 1/4スケール フィギュア |
似てるような似てないような感じで微妙。
同じ会社が出してるデフォルメされた奴の方がまったく そっくりというのが何とも言えない。 |
尾崎豊(Yutaka Ozaki)-BOW!(1985年8月大阪球場)
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