![]() クライスラー:愛奏曲集 |
日当たりの良い祖母の部屋には、古い蓄音機と十数枚のクラシックのSPレコードがあって、子供の頃遊びに行ってはよくせがんで聴かせてもらいました。その中で私が一番好きだったのが、クライスラーのレコードでした。
大切そうに紙の袋からレコードを取り出し、ターンテーブルに載せ、慎重に針を下ろす・・・。祖母が行う一連の作業が何かの儀式めいていて、私は自然と神妙な気持ちになり、祖母の隣に静かに座って演奏が始まるのを待ちました。 ラッパの中から立ち上ってくる音色は深くまろやかで、祖母と二人きり過ごすそんな時間は私にとって平和な暖かいひとときでした。 クライスラーの演奏には、現代の演奏家にはない「何か」があるような気がします。 言葉で表現すると陳腐に聞こえてしまいますが、あえて言うなら「信頼」とか「良心」とかいったもの・・・。 ノスタルジーだけでない「何か」を見つけていただけるといいなと思います。 |
![]() 名曲喫茶のクラシック~懐かしのクラシック小品集~ |
ごめんなさい。この「マドンナの宝石」の甘美なメロデイが流れ始めるのを思い出すだけで涙が出てきます。失った過去、それでも美しかった過去。思い出したくもないのに、なぜかこの旋律はそれを連れてきてしまいます。どうすればこういうメロデイを作れるのかと、作曲者を恨みます。7曲目の「ドリゴのセレナード」も、私はよくフルートで吹きますが、これまた甘美な曲ですね。
16曲目の「タイスの瞑想曲」。私はこれに思い入れがあるんです。障害児の息子が産まれてからずっとなかなか熟睡できなくて(腹部の病気が判明して手術してからはそうではなくなりましたが)、苦肉の策でこの曲が入ったあるCDを聴かせたら、本当にかわいい寝顔で熟睡するんですよね。その子供の2ヶ月目の月誕生日の日に兄が死にました。その訃報を受け取ったときに部屋の中で流れていた曲も、この「タイス」なんです。 変な話になりましたが、そんな甘く切ない、悲しくも美しい思い出がどっと噴出してきますよ。本当に「いい意味で」気が変になりそうなほど、名曲揃いのCDです。泣きたい人、いい涙を流したい人、いらっしゃい・・・。 |
![]() ツィゴイネルワイゼン |
タイトルになっている「ツィゴイネルワイゼン」はじめ,ポピュラーな曲ばかり。
ともすれば,ありきたりの曲集になってしまうところだが,そうなっていないのが楽しい。 「感覚的」と言われるバイオリンと,適度な抑制感のある(と私は思う)ピアノのコンビが素晴らしい。 |
Serenade - Franz Drdla
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