![]() ベスト・オペラ100 |
主だったオペラが収録されており、比較的とっつきやすいCDだと思う反面、歌詞カードがまるで入っていないのが難点。
手頃な価格だけに歌詞カードを要求するのは強欲だとも言えるが、より深くオペラを知ろうとする人には不向きかも。 よくある教養本の類として考えれば充分な出来と価格なので星4つとしてみました。 |
![]() ザ・ヴォイス |
このCDでは様々なジャンルの名曲を魅力的な声で聞かせてくれました。 「誰も寝てはならぬ」は本当に良かったですね。歌心を持った表現力は群を抜き、声量はとてもたっぷりとしており、声質はパパロッティを彷彿とさせます。ルックスは若き日のドミンゴよりもステキで、カレーラスよりもずっと精悍です。 他の曲を聴くにつれ、それ以上の魅力を一杯兼ね備えたヴォーカリストだと思いました。「フニクリ・フニクラ」なんかは、イタリア出身の歌手よりももっと「イタリア」的でもありましたね。ハスキー・ヴォイスとオペラティック・ヴォイスの使い分けは素晴らしいの一言です。 工場労働者として16歳から働き、深夜勤務をこなしながら「独学」でオペラアリアを学んだようです。最初はボピュラーソングからスタートしたわけで、同じ1人の声なのかなと感心して聴いていました。それもワトソンの魅力の1つに上げられるでしょう。 「イギリス」の「テノール」歌手、というステレオタイプ的なイメージとは全く質の違った雰囲気をワトソンの歌声から感じました。 |
![]() チャイナ・フィナーレ 清朝・最後の宦官 中国最後一個太監 [VHS] |
宦官というと、歴史の教科書にさらりと出てきただけで、実際にどういうものか、ほとんど知りませんでした。
貧しい家に生まれたため、貧しさから脱するために宦官になるということがあるのだと初めて知りました。 幼い息子の股間を切り落とすという、つらく痛々しい場面がありました。 考えてみれば当然のことなのですが、医療技術の発達していない当時、宦官になることは、想像を絶する痛みに耐えなければならない、死をも覚悟した、大変なことだったのだと知りました。 宦官という、男性になりたくてもなりきれない悲しい存在があるということも驚きですが(現代は望んで切ってしまう人も多いようですが。。。。。)、そして、そういう存在を作った清朝皇帝のエゴも感じます。 この主人公の純粋さ、一途さ、そして、人を愛する心の深さに感動しました。 愛する人と一緒にいることができなくても、愛する人が幸せになることを望んだ主人公の一途な愛に胸がしめつけられるようでした。 |
![]() 谷川俊太郎質問箱 |
詩人:谷川俊太郎氏(1931-)が「ほぼ日刊イトイ新聞」の一般読者や友人からの素朴な質問にさらりと答えた質疑応答集。
本書のやりとりを見ていると、教師でも学者でも政治家でもなく「なるほど、これが詩人か!」、と感覚的に納得します。 肩の力が抜けつつも深みのある返答に目を通しているうちに、こちらも徐々に気が楽になっていくのを感じます。まさに、言葉の力ですね。 と同時に、自分も少しずつ年を取っているのかな?とも実感してしまいます。 |
![]() 清朝と近代世界――19世紀〈シリーズ 中国近現代史 1〉 (岩波新書) |
本書は、中国近代史を専門とし、
現在は東京大学准教授である著者が、 清朝がどのように近代を迎えたのかを論じる著作です。 筆者はまず、広範かつ多様な人民・地域を統治した清のシステムを紹介したうえで、 それが相次ぐ農民反乱や西欧進出によって、変容していく様子を描きます。 また、海外に移住した華人たちのたくましい姿や、 飢饉や社会問題とそれに対処すべく結成された結社など 清朝末期を生きる民衆の姿も紹介します。 外交上の複雑な懸案となった謁見の儀式 まるで明治の東京を思い起こさせる上海の様子 そして東南アジア各国と交渉に当たった鄭観応など、 興味深い記述が多いのですが、とりわけ印象的なのは、 字が書かれた紙を大切に扱うことを主張する社会運動「惜字」です 清朝の衰退とその原因をコンパクトに描いたの本書 中国史に興味がある方に限らず、多くの方にオススメしたい著作です。 |
![]() 明日があるさ (朝日文庫) |
冒頭の「マンモス西を探して」。いいなあ、そうなんだよなあ。
これだけでもこの本を買う価値はある。 「あしたのジョー」世代ならわかると思うが、マンモス西とは 最初はジョーのライバルだったが、同僚としてデビューしても 成績は上がらず、乾物屋のアルバイト先の娘と結婚する……。 著者は言う。 真っ白になった灰は確かに美しい。でも美しすぎるよな……。 マンモス西のようにくすぶり続け、燃えかすの残る暮らしだって 捨てたもんじゃない……と。 評者はリアルタイムで「あしたのジョー」を見ていた。 そして完全燃焼するジョーに憧れた。 しかしいま、重松清と同じように、 マンモス西のような人生も悪くないと思う。 いま、西はどうしているのだろうか。 |
清朝色釉
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