スペシャルで作られ収録された曲は9曲。放送時のイメージが再現された歌詞入りの組曲は秀逸。訳詩が載っています。(女王の教室スペシャルの曲はドラマ自体本編よりダークな内容なのでどちらかというと恐い感じ。)テレビシリーズの「あおげばとうとし」の
フルートが心地いい。今回は「野ブタ」「負け
犬」なども入って作曲者の色が強い。「こんな曲もつくるのかなかなかいいなあ」と聞き入っていました。
ボーナストラックと併せて休日のひとときのBGMにGOODです。「野ブタ」はコミカルな楽曲。「負け
犬の遠吠え」は聞き易いカフェのBGM風。最後はラストプレゼントで穏やかに終わります。
ボーナストラックにボリュームがあるためか「女王の教室スペシャル」色が少ないのでそれだけに染まりたい人には物足りないかも。o.s.tと併せてお聞きください。
実際に人をまとめる立場にいる方はわかると思いますが、人を叱る方がよっぽどむずかしいですよね。嫌われるのではないか?うまくいかなくなるのではないか?と思うからです。このドラマは見ていて、やりすぎと思ってしまいますが、実際に「ある」ことだと思います。
真矢のやり方もある意味、そうなってしまうかもと思わせてくれるエピソード。女王の教室を見て、興味を持った方はぜひ見てみてください。優しすぎても駄目ということを教えてくれます。本編ではやりすぎているのは事実ですけどね。だから難しい。
ただ最近思うのは、いじめはどこにでもあるから、対処できる方法を身につけろという教えは、いじめてる側を正当化している気がします。確かに対処できる方法を身につける必要性はもちろんあります。なぜなら、誰かが助けてくれるとは限らないから、味方は自分だけだったりするからです。しかし、集団生活を乱したり、協調性がないような人物が個性として認めている今の世の中はおかしいと思います。悪いことをしてるのに、親を味方につけるような子供がいるのは事実でしょう。
こういうドラマはあってほしい。いじめられてる側の苦悩を、いじめてる人にもそうでない人にも知って欲しい。それで、少しでも、思いやりの気持ちが生まれてくれたらよいなと思いました。
友人に言われて11話を一気に見てしまいました。
阿久津マヤの登場では、
ヒッチコックの映画に出てくる母親の様なイメージ。厳格で、感情がなく、抑揚のない話し方。凄いインパクトですね。
6年3組のクラスの中は小学校ではあるが、今の日本の縮図の様。ショッキングなシーンがドンドン出てくるが、現実に起こっている事態はもっと悪くなっているのではないでしょうか。
自分で考えない。信念がない。人の目ばかり気にする。その反面人に無関心。責任を取らない。
私たち大人にグサグサとつきつけてきます・・・
そして、大人になりきれていない大人と、それを冷静に見ている子供の対比も怖い。
マヤの言葉には、とても考えさせられますね。結局、一人一人が大人になるしか解決法はない。逃げずに立ち向かう事の大切さを、忘れてしまっているのを実感してしまいました。
教育の起こす奇跡、子供の成長に最後に微笑むマヤが美しく、印象的です。
子役たちの演技が凄くて、みんなの今後が楽しみだし、真に今の日本だから生まれた傑作だと思います。