第二言語や外国語として日本語を学ぶためのテキストなのだが、これが優れた和文英訳の参考書になるのである。昔からよく、「和文和訳」をしてから英訳にとりかかれ、などと言われてきたが、「コツ」の部分は今ひとつブラックボックスとなっていた。この本では名詞・動詞のコロケーションに着目することで手がかりを上手に作っている。キーワードには
英語のグロサリーも付いているので、教師がうまく使えば受験対策に活かせるのでは?日本語の教材ですから、当然のことながら、最終的な英訳は載っていませんよ。ただ、
京都大・
大阪大・
奈良女子大といった和文英訳御三家の出題にも対応するヒントが見つかることでしょう。
現場の教師が、実際に外国人から受けた数々の質問を、各分野毎に記載してるので参照し易くなっています。基礎をしっかり抑えておけば外国人に質問されても慌てることはないでしょうが、まだ経験が浅いと、とっさの場合答えられないかも。基本事項ばかりなのでとても参考になるでしょう。また、この本がいい先輩になるかもしれません。