意外と普通の音だった。コンセプトアルバムの様だが♀Vがなかなか清楚感と裏腹な暗さが有り合っている様だ。凍付いている景色が明るめに浮かぶ。もう一つ陰鬱さというかほの暗さが漂えば申分ないのだが‥
作品完成までには時間がかかりそうですが、満足のいく商品です。
これはCUNY(City University of New York)に勤務する女性研究者・ロビン・ウォール・キマラーのエッセイ集である。彼女の研究対象はコケである。 初めて登場した植物の仲間は海中に生息する藻類で、今から約27億年前に登場したと考えられている。その後、オゾン層が形成されて地上へ降り注ぐ有害な紫外線が減少したことから植物が上陸を始めた。最初に上陸したのは今から約3億5,000万年前のころで、体全体で水分を吸収するコケ植物の仲間だと考えられている。そのため、植物の生息域も水辺に限られていた・・・などというコケ等の話が、このエッセイで“ただ”綴られているだけではない。 もちろん、読めばコケの知識も得られるが、それは本書の魅力の部分に過ぎない。(彼女、娘、祖父らの)人生とコケ植物の生態とを哲学的(大げさではなく)にまで止揚・融合させてエッセイは語られている。その筆致は秀逸である。彼女自身、ポタワトミ族出身で、幼い頃から「すべての植物を、意志を持った生き物と見なす」というネイティブアメリカンの智慧が彼女には備わっている。このことは、科学者としての彼女にとっては何の矛盾もない。内容紹介以外の魅力ある記述は本書でどうぞ。単なるコケだけの話ではないことを強調しておきたい・・・たとえば「危篤状態にある祖父を大学生の娘とともに見舞いに行く。いまコケはいかに乾燥に耐えているかを考えながら・・・しかし、乾燥しきっても雨が降れば水との親和性を保って、瞬く間に蘇るコケ。その見事な仕組みの説明に、娘の成長と祖父の死という日常の出来事を絡ませる。」というふうに。 読み終わって、見事にコケの生態を知り、見事なエッセイに関心いたしました。
作品完成までには時間がかかりそうですが、満足のいく商品です。
オランダのゴシックロックバンド、ギャザリングの2013年作 Silje Wergeland嬢を迎えての3作となる。たゆたうような女性ヴォーカルとともに聴かせる しっとりとしたサウンドは、メタルというよりはむしろポストプログレに近い感触で、 うっすらとしたシンセの重なりやディレイのかかったギターなども、とても耳心地がよい。 ときにモダンでエレクトロな要素も感じさせつつ、あくまでやわらかな浮遊感に包まれた作風で これというインパクトはないのだが、のんびりと聴き通せる。お洒落な女性声アンビエントロック。
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