残像現象をうまく表現したり、止め絵を効果的に使用したオープニングは
今でも新鮮で、ぐっと見入ることでしょう。1969年の放映ですが今だ色あせないアニメです。
第一話では、炎や爆発シーンを画に合成しており、この時代にあっては斬新な表現です。
主人公、
紅三四郎が、父の仇”片目の男”の行方を追って世界中を放浪する大きなスケールの物語。
旅先での出逢いが、三四郎を成長させます。復讐劇の暗さを感じさせないのは、
シリアスさとユーモアのバランスであり、後者はお供するケン坊と
犬の「ボケ」の存在に依ります。
行く先々での少女達との出来事が、物語の主軸を成し、展開していきます。
当時の子供向けアニメからは一線を画しています。
それゆえか、2クールで終了。最終話は、”片目の男”の謎を多く残したままで、
消化不良に終わった感があります。
柔術的ではない三四郎のアクション、スピーディーなバイクアクション、奇怪な敵の登場。
紅流が炸裂し、敵は敗れる。そして、三四郎を慕う少女との別れ。飽きさせない展開。
マッハGoGoGoの舞台の大きさを引き継ぎ、
破裏拳ポリマーのアクションに繋がる作品だと思います。