ゲーム好きは勿論のこと、普段ほとんどゲームをしない人にも十分楽しめる本ではないかと思います。
それは多分、
芥川賞作家でもある作者のゲームへの熱い想い?みたいなものが文章からじわじわとにじみ出ているからだと思われます。
自分と同年代の30代のオッサン連中が、何故こんなにもゲームにハマルのか?その謎も少しだけわかった様な気がしました。
週刊
新潮に連載されていた物で、幕末バトルロイヤルの続編です。本書は、慶応3年から明治2年位の幕末と明治の移行期を描いています。学生時代の歴史教科書では、官軍が鳥羽伏見の戦い、戊辰戦争で勝利し、明治政府が樹立された程度にしか記されていませんが、この本を読むと中々そう一筋縄ではいかなかったようです。慶喜がもう少し胆力があり、直言できる優秀な家臣がいれば、歴史は変わっていたかもしれません。そうなれば、日本は、もっと内乱が続き、諸外国列強の分割支配を受けていた可能性もあります。ともかく、著者が、明治めちゃくちゃ物語とサブ
タイトルを付けているように、まさに何でも御座れの時代でした。これは、ひとえに慶喜の指導力、カリスマ性の無さ、また、官軍側も玉石混合の寄せ集めだった事に起因します。鳥羽伏見の戦いでも幕府側にもう少し知恵者がいれば、勝利は逆転していたでしょう。なにしろ戦力的には、幕府側が圧倒的に有利だったんですから。一方官軍側も戦費の面では、非常に苦労しましたが、富商からの強引な借り入れ、太政官札の発行で、何とかこれを乗り切りました。戊辰戦争の犠牲者だけでも両軍との死者数千人にのぼり、かなり大きな内乱だった事がわかります。
著者が述べているように、敵と味方はは互換的で、昨日の友は今日の敵は、日常茶飯事でした。そして、文字通り、勝てば官軍、負ければ賊軍で・・また、最初は、大坂遷都が考えられていた事、東京は最初とうけいと呼ばれていたこと等興味は尽きません。ともかく
五稜郭落城で時代は、大きく変わっていきます。
なお、巻末には、主要人物一覧表、簡単な年譜もついています。ともかく面白かった!!一気呵成に読まさせて頂きました!!
本書は、独特のHARAGEI PERSPECTIVEから「日本文化コミュニケーション論」「日本での人間関係」「親分の人望」「リーダーとしてのHARAの据え方」を素晴らしい
英語で紹介した松本先生股肱の大業績であるばかりか、空前絶後の日本文化コミュニケーション論の名著である。英米人で日本語のCOMMUNICAT
IONに強くなりたい、あるいは日本人でもっと
英語で日本の文化や、独特の人間関係を
英語で説明して外人とのCOMMUNICAT
IONを円滑にしたいと思っている学習者必読の書である。
例えば「清濁併せてのむ」を先生は見事に「The readiness to swallow the pure and the impure、、、」と正鵠を得た訳し方をされていて、「燻し銀」の
英語道のMASTERでないとここまでさっらと訳せるものではありません。これは一例でそのほかにも勉強になる表現の宝庫がこの本にあります。「
英語で観光通訳の資格試験」を目指す方も、この本を読んだら合格の確率はグーンと上がっていくのは間違えなしです。
これは復刊のREQUESTがあっても当然といえる名著であります。