古澤 巌(Violin)ポール・コレッティ(Viola)フィリップ・ブッシュ(Piano)フランシス・グトン(Cello)の4人は、それぞれが、 すばらしいアーティストで、タイフーンは、その4人のソリストが集まった、すごく贅沢なカルテットだったのです。もうライヴが聴けないのはざんねんですが、タイフーン集大成のこの一枚は、永久保存版です。
冒頭の「History of the future」の躍動感の小気味良さは快感に繋がります。古澤巌特有の甘い音色も存分に聴けますし、なによりメロディの奏で方が絶品でした。1分54秒の短さでしたが、名刺代わりの1曲でしょう。
続く「ショーロ・インディゴ」は、彼の名声を決定付けた代名詞のような曲ですので、解説不要でしょう。よく歌い、ハートフルな演奏ですので、古澤巌ワールドを満喫できます。2分強の重音のパートもテクニックを上回るような熱い音楽が凝縮されていました。
「エルタンゴ・ド・ロクサーヌ」も、うま味と凄みが凝縮した演奏が展開してありました。しっとりとした雰囲気の中に、表現力が図抜けていることもあり、音楽が躍動しているのがリスナーに伝わってきます。艶やかな音色ですし、スウィング感がたまりません。
ロック・テイストの「ひばり2013」は彼のヴァイオリンの図抜けたテクニックを聴くことができます。ディニークのオリジナルを演奏した「ひばり」も素晴らしいのですがここでの躍動感は図抜けていました。決して荒っぽくなくきちっとした演奏が展開してあります。これだけ速いテンポですが、音程も乱れることなく正確であり、かつ他のミュージシャンを圧倒する様なダイナミックな音楽は別格です。全篇を通じて聴くことが出来る擬音も、お見事の一言でしょう。質の高さを示した名演奏でした。圧巻とはこのような演奏をいうのでしょうね。5分23秒の演奏全てが、全くだれません。
「黒い瞳」での物悲しく、どこか懐かしい、遠い昔の情景をたどるような演奏も素敵でした。ポルタメントの処理が見事で、泣き声に聴こえます。豊かな感情が凝縮して伝わってくる演奏でした。
「龍神伝説~菊池文善『天翔獅子』と共に」は世界で披露して欲しい音楽だと思っています。和と洋のコラボです。東儀秀樹の篳篥がすすり泣くようなメロディを奏でていました。この東儀の哀愁を帯びた演奏はこの曲をぐっと引きしめます。古澤の音楽だけでも大満足なのに東儀とのコラボレーションは実に華麗で素晴らしかったですね。 お互いの持ち味を生かし切っていました。古澤の感情の高め方はテクニックではなく、心の豊かさと感性の鋭さが作りだす境地によるものでしょう。和みと穏やかさに包まれました。変幻自在でした。
以下の楽曲は省略します。実際聴くことで感動は倍加されますので。 「Le Grand Amour(すべてを包み込む大きな愛)」そのままのイメージが伝わる演奏群がCDの水準の格別の高さを表しているでしょう。
写真はキメたよっくん(笑)が多いのでもっとラフなかんじがあるといいかな。 あと、ちょっと暗い印象もあります。一人でたそがれてる感じ? ◆「YES」の演奏DVD ◆「your song」のソロピアノ譜(E♭) ◆「YES」のピアノデュオ譜(C) ◆インタビュー ◆DISCOGRAPHY(作品一覧)今までの曲集・CDの写真付きが主な内容です。 よっくんファンは独り占め感があっていいと思います☆ たまに写真のよっくんと目が合ったりして!(笑)
自分が何の音楽で眠れなくなるか、思い出しました。 購入前に、誰の演奏かチェックまでしたのですが、 やっぱりダメでした・・・ 自分の学んでいた楽器の音は眠れなくなります。 演奏が素晴らしいので、聴き入ってしまいました。 よく考えたら、眠れないときに音楽をかけて眠れたためしがありませんでした(涙) これは私の失敗です。
CDはとてもよかったので、普段に聴こうと思います。
本は同じ著者の「4時間半熟睡法」とかぶっているように思いますので その本を持ってない方で、音楽を聴きながら眠れる方には お薦めだと思います。
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