主人公の安積リュウ(剛クン)はまわりが止められないくらいの不良少年だったが、
弁護士である榛名との出会いを通して少しずつ更生していく物語です☆時にはものすごく残酷なところもあるけど人を信じる事の大切さを学ぶことが出来ると思います!!ちなみにこのドラマを見てから剛クンのファンになりました♪
3月19日に漫画家、イラストレーター、エッセイストの安西水丸が亡くなった。享年72歳。本書は74年から77年にかけて月刊漫画誌「ガロ」に不定期に発表された、安西の自伝的な内容の短編を収録している。ちなみに私が所有する本も初版87年の青林堂からのものであるが、なぜか表紙の絵は全く違うものである。
断っておくが、私は安西水丸の熱心な読者でも何でもない。彼の著作で読んだことがあるのは実に本書だけである!とは言うものの彼は新聞や雑誌にコンスタントにイラストを提供していたので、時々それらを目にして「ああ、お歳を召されてもお元気で仕事をなさっているのだな」と、ほのぼのしていたものだ。その中にあって本書に収録されている諸短編は私の人生の重要な節目に登場して、強烈な思い出を残しているのだ。
それについてまた個人的なことを書かせていただくと、高校に入って一念発起した私は(笑)伝説の月刊誌「ガロ」を定期購読することに決めた。理由はマイナーでも「もっと大人な」漫画作品を読みたかったからで、それには「ガロ」が最適であったと思ったからだ。しかもそのころに出版社各社で競い合うように刊行が始まった漫画文庫で、つげ義春作品に初めて接してKOされていたこともキッカケである。そしてつげがまた「ガロ」に新作を発表するかもしれないという淡い期待を抱いたからでもある。しかしその後「ガロ」誌上でつげの新作に遭遇するのはとても難しいことであるのがだんだん分かってきたが(笑)、「ガロ」は読み続けた。そして最初の衝撃が本作に収録されている安西の諸作品である。
最近改めて気合いを入れて本作を読み直してみたが、本作は切ない。実に切ない。物心ついてから小学校低学年ころまでのすべての子供が持っていたはずの脆くて危なくて、そして切ない感性を瑞々しく描いている。特に安西の描く1頁1コマ、さらには見開きで1コマの風景が何故かひたすら切なくて、自分の子供時代の思い出にかぶさってくるのである!!
死後二カ月以上たってから「追悼」もあったものではないが、本書はなぜか絶版になって久しく、そのうち筑摩文庫あたりから追悼記念として出るだろう、そしたら改めて書こうと思っていたのだが、その気配は全くないのは何故なんだろう。もしかしたら本作に限り、青林堂から版権を引き上げていないのか?
タイトルの「意志もまたひとつの孤独である」は安西の友人でもある嵐山光三郎の心のこもった解説から引用した。青林堂の長井オーナーや当時の編集長であった渡辺和博、そして常連作家の永島慎二、杉浦日向子、さらに安西らが亡くなり、アラーキー、ひさうちみちお、南伸坊、たむらしげる、糸井重里そして赤瀬川原平らも年老いた今、時代の流れをしみじみ感じる今日この頃である(涙)。
追記:本書は99年に光文社から文庫化されていますが、現在はやはり絶版だそうです。
堂本剛くん主演のドラマも面白かったですが、小説もまた最高でした.
人を信じられなくなったり、裏切られたり、そんな中で恋をしたり、
自分を支えてくれる人達に出会ったり
不良少年達の青い時代を生々しく、 かつ鮮明に描かれた1冊.
また、彼らを取り巻く人間達の苦悩や葛藤も見所.
読み応えある作品です.