2作目は低予算で限定的シチュエーションでの話に絞っていたが、本作は1作目のジョニー・リコが復帰し、制作総指揮にPバーホーベンの名前があるなど、1作目の設定をちゃんと継いだ実質的な続編。
2作目の製作費の5倍の製作費というのが売りだが、もともと低予算だった2作目の5倍なので、超大作だった1作目の派手さにはやはり到底及ばないプロダクション規模である。
2作目と違って派手な地上戦の物量スペクタルもあるが、やはりCGが荒いのは否めない。
1作目の人を喰ったような雰囲気も再現されているが、ストーリーが司令官を救出するという展開に絞ったため、ジョニー・リコの存在感が微妙になってしまっているのと、ラストになるに従って動きのなくなるストーリー構成も相まって、低予算ながら限定空間サスペンスに特化していた2作目の緊張感もなく、1作目のようなスペクタクルもあまりないというシリーズ中最も微妙な出来になってしまっている。
待望のパワード・
スーツももっと最初から活躍させるべきだった。最後の最後での見せ場的扱いだが、CGが荒いこともあって、それほど目を見張るような見せ場になっていない。