タイトルからしてトリッキー。
そして書き方がまた、アバンギャルド。ナボコフか長嶋有かって
言うくらい。
それでいて、描かれた世界がベタな現実に限りなく近くて、
見られてるのかっ!て叫びたくなるほど読者自身に似ていて…
「怖いわ!」と感じることも「心がほっこりと温まる」と感じる
ことも自由。みたいな。
芸術家の仕事だわ。
アヒルと鴨のコインロッカーから中村監督作品はチェックしています。
ジャージを見に行った時は疲れていて、もしかしたらゆるすぎて眠ってしまうかな?と思っていたのですが、見始めたら確かにゆるいんですがあっという間にエンドロールでした。
東京から離れてゆっくりする二人、何も起こってなさそうで何か起こっている、
堺雅人、鮎川誠またダンカンや水野美紀など俳優陣の絶妙の会話が作り出す独特な雰囲気や間、日常と非日常が交差しながら物語は進んでいき、気付いたらジャージワールドにつかっていました。
やみつきです。