映画監督を夢見るキングオブコメディの今野が演じる映画
スタッフの馬場。映画
スタッフといってもメイキング担当で、30過ぎて実家暮らし。自覚しているブ男で女性に告白したことすらない親の財布からお金を抜き取って生活する典型的なダメ人間。
そんな馬場が恋するのが、
スタッフで参加した映画に出演していた、田代さやかが演じる売れない女優の桃子。
本作品の見所はキングオブコメディの今野の演技です。コントをしているときのそのままの演技が見事にハマっていて、ひとつひとつの言動が笑えてしまう。
共演の田代さやかですが、本作を見るキッカケはとにかく田代さやかが出演するというだけ。IVは全て購入しているし出演するVシネマなど全て見ています。しかし女優としての田代さやかは上達しないというか、素の本人の明るい性格でそのまま演じただけでした。
印象に残るのは天然の馬場はもちろん、なんといってもラストのクライマックス。『自分の世界観のある映画』しか撮らないという訳のわからない理屈で桃子をパニックに陥れてメイキング撮りを無視してキスしてしまうという乱暴さです。
このキスシーンが先行して話題になっていますが、全体を通してもおもしろい作品です。
ただし、DVDを売るに当たりとんでもない宣伝方法を使っていますね。販売サイトのレビュー欄は一般ユーザーが客観的な感想を書く場所であって、関係者が宣伝する場所ではありません。
かつてポニーキャニオンが同じことをやって映画ファンから袋叩きにあったことがありますが、まだこんなことをするなんて信じられません。
こんなことをして最高点まで付けられると、では他のレビューや他サイトの口コミまで全てが関係者の投稿ではと疑ってしまう。某巨大掲示板でも指摘されていますが、実際に他の作品のレビューは一切なく、レビューが本作のみの投稿ばかりなどどう考えても不自然に思えます。
冷静な判断力を阻害し、客観的な購買意欲を操作するこの手法だけは許せません。