キッズステーションでたまに放映されるダイジェスト版の絵本化に近いと思う(絵本にはカトリが試験を受けるシーンがある)。ダイジェスト版は省略が行われる。そのためカトリにとって重要なキャラクターであるマルティが登場しない。テレビ放映された『カトリ』を見たことがある人にとってはちょっと不満かもしれない。そのため減点である。
けれどもテレビ放映された『カトリ』を見たことのない人が読む場合、問題はないであろう。『
牧場の少女カトリ』は名作の中でも「傑作」だと個人的に思っているので、病院の待合室、幼稚園ないし保育園に置いて損はないと確信する。
この人の後輩に当たる人が、森川美穂さんなので、その後の両者の活動ぶりを比較すると、なんか悲しくなってきます。前者は、歌唱力は確かなのに、関西のバラエティに染まってしまい、後者はやりたい歌と出会うまで戦い抜いたその姿勢が、両者の水を空けた結果だと思います。ま、森川美穂も最近は地元の関西に戻り、マイペースな活動に落ち着いてますが。
小林千絵が唯一残したこのアルバムを聴きながら、感慨にふけようかとおもいます。
この原作本のことを、アニメの小説本を探していた事がきっかけとなって知り読んでみました。
確かに、アニメの中に出てくる、仕事をしながらも学校に通って勉強に励み、将来医者になりたいという夢をもって頑張るカトリには出会えません。
でも、時代背景やカトリのおかれている奉公人としての生活からすると、裁縫や機織りの仕方を自ら進んで仕事の中で身に付け、周りの人の好意や親切に感謝しながら、農家の奥さんのあり方を実際に出会う奉公先の奥さんを通して学び成長していく姿に自然な感動を受けました。
これからお嫁に行くときに、自分の嫁ぎ先の
農場を丘の上から眺めてカトリが言う一言に、 「みんな、ここでくらしていることがしあわせだと思うようにしてあげよう。そうしたら私は決して不幸せなんかになりっこない、みんなが幸福である。」とあるが、彼女のそれまでの生き方や苦労から得たもの、信仰心がすべて表れていると思いました。
やっぱりカトリはかわいくて、心のきれいな少女であり、素敵な女性でした。 本文は児童向けに訳されているため、安易に読んでしまいがちになりますが、本編を流れる様々な人々に対するカトリの思いやりは子供たちには必ず伝わる作品だと思います。
カトリは小さな頃に大好きで観ていました。将来はカトリのようになりたいと思いながら観ていました。今の自分はすっかり「カトリ」を忘れていました・・・。社会人の今の私から見てもカトリの生き方、カトリの言動、行動、とってもお手本になるんですよ。
衛星での再放送をみて学び直しました。OPで楽しそうに働くカトリを観ると「あたしも明日から、いや、今日からあんな風にしてみよう!」と思わされます。
カトリは着てる服も愛らしいですよね^^とても10歳の少女とは思えないけど、今でもひそかにカトリのような生き方に憧れてます