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  今までビデオやDVDで観てきて、兄貴の心情こそが今井氏の心情なのではないかと思ってきました。しかし、この文庫を読んで、そんな単純なものではないということが、鮮明になりました。
 今の世に生きる私達が、特別攻撃隊として命を捧げた方々のお気持ちなど、果たして理解できるものでしょうか。今井氏も、そこにぶつかり、先人に思いを馳せたことでしょうが、やはりどうしても理解出来なかったのかも知れません。むしろ、この先人達の思いは、何か一つの考えや思想に括れるものではないということが理解できたのかも知れません。終戦を知りながら特攻を決意した金太も、輪廻を信じる山本も、頑固な寺川も、空元気な清水(関谷)も、年端もなく無邪気な竹田も、厳しい山田分隊長も、みんな今井氏の姿なのではないかという気持ちになりました。
 
 果たしてこれを読む私達は、反戦の一言に括って、この作品を解してよいものでしょうか。
 
 
   
 生きるということの意味、愛すると言うことの深さ、家族の絆、そして死とにかく色々なことを考えさせてくれる作品です。
 
 何より悲しみや思いはどれだけの衝撃を人にあたえても、時とともにやがて
 風化し忘れ去られていく現実も教えてくれます。
 
 改めて色々なことものを見直してみようと思わせてくれる作品です。
 
 
   
 欲しかったCDだったので購入 出来て良かった。今井さんが好きなので。 
 
   
 今井さんの演技が舞台とは一味違っててよかったです。また、舞台が始まることを期待しています。 
 
   
 恐らく、TV(地上波)での再放送は期待出来ないと思われるので、すごく貴重な宝物ですね。
 キムタクの演技に磨きがかかって「俳優」としても確立された後の作品だと思うので、視点が変わりますね。
 
 
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