人生の機微をついた巧みな話術、楽しく聞ける話の数々、笑のなかに人々の生き様の真実を 鋭くつく内容に引き込まれます。
瀬戸内寂聴さんのことは、テレビ等で知ってはいたのですが 本を読んだことは今までなくて、この本で初めて寂聴さんの世界を 知ることができました。 この本を読んでいるとなぜかその時間は いつもよりゆっくりと時が流れていくような不思議な感覚がします。 この本の一部に 「食べるものも食べず、泣き悲しんで化粧も忘れ、身なりもかまわず 私は悲しいのよといい続けたって孤独から抜け出せるわけではありません。 そういう態度も甘えの一つだと思います。」という文章があります。 私はこの言葉に非常に感銘を受けました。 それともう一つ。私はこの本を読んでから、自分の父、母のそれぞれの孤独が 少しですが理解できるようになったのも事実です。これは私にとって 大きな進歩でもあります。以前ならそんな事、考えたこともなかったですから。 心に傷を負った人に是非おすすめの本です。 辛いとき、温かい飲み物を飲みながら、 この本を読んでみてはいかかでしょうか?
青空法話でお馴染みの筆者の言葉は作家として人生経験の大先輩として心に 響く言葉が多い、「無常」「定命」については東日本大震災の被災地で語られ ており筆者の言葉は説得力がる。又「幸福」については一瞬の感覚であり、今 幸福と思うことが明日は不幸の種になってるかもしれないし、その逆もあること があるかもしれないというフレーズは「無常」に通じるところがあり、心に残る 言葉です。
映画がとても良かったので、ぜひ原作を読みたいと本屋さんや ブックオフも探しましたが、無かったのですが やはりアマゾンには 有りました。助かりました。
中身を見て、正直 驚きました。 このCDセットは、昭和61年( ! )から平成9年までの間に収録されたものでした。
また 録音状態も、私にはあまり良くないように感じられました。
私は、価格の下がっている中古品を購入したのですが、2万円前後で新品も売られています。
その当時の寂聴さんの法話を聴きたい という方にはおすすめですが、そうでない方はご注意下さい。
今回は良い勉強になりました。
詳しく調べなかった自分の責任ですので、星は3つとしました。
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