アニバーサリーズ2をやったのですが、全部下位賞だったので、悔しくてアマゾンさんで買いました。クレイジーダイヤモンドはかなりお気に入りのスタンドなので、このフィギュアにしました。このアニバーサリーカラーはかなりクレDのかっこよさが増してると思います。仗助のフィギュアは持ってないので、何とかゲットして一緒に飾ってあげたいです。クレD好きなら迷わず「いいや!限界だ買うね!」しちゃってください!
シド・バレットはピンク・フ
ロイド初期リーダーにしてメイン・ソングライター、メイン・ヴォーカリスト、ギタリストの座から落ちた流れ星。ロック界のLSD廃人伝説中の人であり、ケネディ暗殺やマリリン・モンローの死について人々がその解釈を語り続けるのとほぼ同様の現象をひきおこしているように思う。
シド・バレットについて書かれたものは多いが、これには新しい確定的情報が多いし、買って読んで、その情報の濃さに内容をほぼ信じた。
また、書いている人の冷静さが伝わってくる記述が良い。
何しろ、シド・バレットのファンクラブはいまだにシド情報の探索のために活動しているはず。
少なくともシド生前は、シドが引退して40年間も(!)情報探索活動、公表活動を続けていた。
シドの肥満、はげあがり写真を撮って公表するのも、ロック初頭の伝説的人物として、シドに対する関心が本国ではずっと維持され続けていたせいだ。
英バンドのテレビジョン・パーソナリティーズが「僕はシド・バレットがどこにいるか知ってる」という病気妄想的(ほんとに道ですれちがって後を付けたのかもしれないが)な曲を書くのも、シドがパンク以後のカリスマだったせいだ。
(誇大音楽代表のピンク・フ
ロイドはジョン・ライドンの憎悪の対象としていいようにPRに利用された。
パンクを世に広めたセックス・ピストルズのヴォーカリスト ジョン・ライドンが着てうろついていたボロボロ(=punk(屑)の)デカTシャツ(普通は誰も着ないクズ(punk)にしかならないデカさ)にはデカデカと
「I hate PINK FLOYD!」
と書かれていた。
ライドンが話題になって写真を撮られるようになると、同時にピンク・フ
ロイドはパンクスの敵として認知された。
シドを放り出して変成せざるを得なかったピンク・フ
ロイドが、つまりはロジャー・ウォータースのピンク・フ
ロイドが完成させた緻密壮大な音楽とシドの音楽とをくらべてしまうと、シドの音楽はpunkだ。
「そのシド・バレットってやつはさっさとピンク・フ
ロイドに見切りをつけて抜けたんだぜ」。
でも本当は、いつもLSDに浸かり切っていたので、ロジャー・ウォータースに見切りをつけられて、役立たずの屑(punk)として放り出されたのだった。
でも真実がどっちにしても、ピンク・フ
ロイド直後のシド本人が、キラキラ輝いていたころの能力をLSDに奪い取られた、本人のpunk(屑)だったことに変わりはない。
(ちなみに。ジョン・ライドンは椎名林檎の「ん」音を「ぬ」音で発音する歌い方のルーツ。
ということは「おばちゃぬ、ライス定食ひとつ」の「ぬ」表記の遠い遠い御先祖様(笑)。
もともとはジョン・ライドヌ(←)の歌を聴いて感化された人が「ん」を「ぬ」にして歌いたがった。)
シド本人が糖尿病を悪化させて死んだ今、シドに関する情報はその確定期に入ったと言っていいだろう。この本はシド晩年時点におけるひとつの情報確定形と言っていいレベルにまで練り上げられた、最も有用な本のひとつであることはまちがいない、と思う。
私が「ベイビー・ワン・モア・タイム」を買って、始めに気に入ったのが、この曲。“あなたの事を考えると夜も眠れない”といういかにも、ティーンな恋の匂いがプンプン漂っている所もなかなか。思いっきり踊りたい時なんかにも、かけてみると…いつの間にか体が動き出しているはず。