マークボールズがイングヴェイと袂をわかってはや10年。月日の流れは早いもので・・・。(まぁ、この後すぐイングヴェイのアルバムに参加するのだが) リリースされたのがこのイグニション。いい曲は4曲で、3曲目のファインド アワー ウェイ、4曲目のマイ ターン、7曲目のアイム ソーリー、8曲目のブロークン ハート。いずれもポップでまたマークの違う一面が見れてとても新鮮。ファンならこれを買ってもう一度彼の世界を勉強し直してみるのも楽しいと思うがどうでしょう。僕は中でも7、8が好きですね。7はかなりジャジーでタテノリし過ぎずいい意味でラフに歌っているのがカッコいい。8は彼のお家芸である
バラード。かなり高音をおさえぎみに歌っていながら普通は失われがちになる迫力が感じ取れる。彼はこんな歌い方もするのかと初めて聴く人は驚かれる方もいるかもしれない。いまさらながらに思うがロックチューンのイングヴェイやリング オブ ファイア(現在)サウンドよりこれのようにしっとりと聴かせてくれる楽曲の方がマークには合っている感じがしますがね。
イングヴェイ・マルムスティーンの歴代最強ヴォーカリストでマーク・ボールズという人物が結成したバンド。ギターはイングヴェイと双璧を成すといわれたトニー・マカパイン。そして、キーボードが【ARTENS
ION】のヴィタリ・クープリ。ドラマーがトニー・マカパインと一緒に【PLANET X】というバンドで活躍している若手ナンバーワンと言われているヴァージル・ドナティ。もの凄いメンツで、イングヴェイ風の演奏をくりひろげているスーパーバンドです。これだけのアーティストが揃ってサウンドが悪いわけがない!ネオ・クラシカル、ヘヴィ、疾走感、様式美、この手のサウンドが好きな人にはたまらないと思われます。キーボードとギターの駆け引きはライブのようなスリリングで『クゥ~』ものです。
イングヴェイと袂を分かち?後に出戻るのだか゛・・・。発表したIGNIT
IONに続くソロアルバム 彼らのテーマ曲とも言えるオープニング リング オブ ファイアー、ややゆるやかに始まりスピードアップして行くアトランティス、ここまでならネオクラバンドの常套手段だが3曲目のブリンガー オブ ペイン(僕はこの曲がお気に入り)は度肝を抜かれる 三連を主体にした新たな新境地を見つけた感じ。心地いいビートの4、激情の声を振り絞る5、それから6、7、8、とタメを作ったのかと思えばこれまたワォと言いたくなるデス ロオ、また11のバトル オブ ザ タイタンがパワフルにたたみかける。ラストナンバーはプッチーニのトスカからネッスンドルマ。フルオーケストラの演奏が凄まじく壮大だ。だからと言ってマークのテノールがあれ?みたいな事は全くない むしろオペラ歌手が夢だった?と聞きたくなるくらい上手いし伸びやかで癒しを与えてくれる