お茶を急須で飲む場合、栄養分の7割近くが茶葉の方に残ったままになっている。
それは勿体無いと思い購入したのが、このお茶ミルである。
いやはや素晴らしい。
ほんの少量の茶葉で緑茶が煎れられるし、何よりも「濃い」
とにかく濃い目のお茶が好きな自分には濃さが調整出来るのがうれしいし、底に溜まった粉にお湯を注げば数回はおいしい濃いお茶が飲める。
その上茶葉を丸ごと飲めるので、ミネラル、カテキンなども余さず摂取出来る。文句の付け様が無い。
夏には凍る一歩手前まで冷やした2Lペットの水に、小さじ2杯強の茶葉を粉にして溶かし入れる。それはもう驚くほどおいしい緑茶が出来る。
もちろん茶葉の質にも左右されるが、100g700円程度のものでも使えばとても市販の緑茶を飲もうという気にはならない。
ただし劣化が早いため、絶対に冷蔵庫に入れ忘れてはいけない。
酸化防止剤などが一切使われていないため、少しでもぬるくなると途端に鮮度が落ちる。天然ものならではである。
別の楽しみ方としては、粉にした茶葉をバニラアイスに振り掛けて食べる「緑茶アイス」。これもまた絶品である。
緑茶に限らずウーロン茶、ほうじ茶、韃靼そば茶、番茶など、自分の好きな茶葉を使ってオリジナルアイスが食べられる。
安物の茶葉であれば根気良く粉にし、
入浴剤としても使用することが出来る。(大変だったのでお勧めはしないが)
欠点としては、せっかちな人や面倒臭がりの人には向かないというところ。
その度ごとに挽いて粉にする作業は確かに面倒であるし、調子に乗ってニオイの強烈な茶葉(松葉茶やドクダミ茶)などを挽いてしまった場合、
いちいち
分解して洗わなければいけないのも面倒である。(緑茶葉のみであればめったに洗う必要は無い)
また、人によってはカフェインが効きすぎて夜眠れなくなると思うので、その点は調整が必要であると思う。
飲用過多による鉄分の吸収阻害などにも気をつけたい。
しかし個人的には、それを差し引いてもやはり素晴らしい。
高濃度茶カテキンを謳った市販の緑茶・ウーロン茶飲料などはあるが、やはりそう言ったものは無添加の天然モノで補うのが一番である。
不幸なことに原発事故で茶葉の産地を気にせざるを得なくなってしまったが、もはや粉茶が生活の一部となっているので、遠隔地の産地のものなどは飲み続けていきたい。
なお、これを使い始めてから2年半、一度も風邪を引いていないのには驚いている。
お茶好きは元より、健康志向の人にも自信を持ってお勧めできる商品である。
ちなみに試してガッテンは見ていないので、どのように紹介されたのかは全く分からない。
本製品の前には、茶葉用のミルを使っていましたが、どうしても細かくならず、口あたりザラザラ。
思いきって本製品に乗り換えたところ、抹茶の粉のような細かさになにより感動。
自動でお茶を点ててくれる、そのおいしさにも感動。
しかしながら、お茶の粉が思うように出てこなかったり、飛び散ったりと、ムムムッ!なところもあります。
正直なところ、自分で使うにはいいけれど、機械が苦手な年配の親にプレゼントしようとまでは思えません。
現時点では唯一無二の貴重な製品ですが、早晩改良した新型や他社からもライバル機が出てくると思いますし、待てる方は様子見が賢明かもしれません。
【うれしいところ】
1:お茶っ葉がホントこまかくなっちゃう!
これは最大の魅力ですねぇ。
セラミックの石臼で時間をかけて挽くので、お抹茶の粉と同じくらいの細かさと色あざやかさ。
飲用と料理用とに応じて、細かさを調節できるのも活用の幅が広がります。
2:かんたんにおいしいお茶を点ててくれちゃう。
ドリップ式のコーヒーメーカーの仕組みに似ていて、本体後部に水タンクがあり、前部左上がお茶を点てるところです。
ミルで挽いたお茶の粉を本体前部左上にある、コーヒーメーカーならドリップ部にあたる容器に、自分で移します。
そして、スイッチを押すと、お湯を沸かして容器に移し、オリジナル開発の羽根で撹拌して、お茶を点ててくれます。
でき上がりは泡が適度に立ち、お抹茶とおんなじ。
あとは容器の下に湯のみを置いて、レバーでお茶をそそぐだけ。
容器の容量は最大3杯分で、それ以上淹れる場合は同じ作業の繰り返しです。
ミルは最大5〜6杯分一度に挽くことができますが、その場合約15分もミルが回るし、熱でしばらく使えなくなっちゃいます。
(熱センサーでもあるのか、スイッチを押してもアラームが鳴り動きません。)
3杯分なら、約6分間お茶っ葉を挽いて、粉を自分で容器に移して、2分ほど点てて、という繰り返しで3回は連続でできます。
お急ぎなら、ミル部分を外して冷ませば、より早く使えるようになると思いますが、ミル内部は高熱になっているので取り扱いには注意が必要です。
3:冷茶も抹茶ラテもできちゃう。
冷茶とラテ(牛乳)の場合は、水タンクではなく容器に直接入れて、スイッチを押すだけ。
でき上がった冷茶は氷で冷やさなきゃならないけど、あらかじめ水を冷やしておけば、よりおいしくできます。
ラテ(牛乳)は冷たいのも温かいのもOKです。
4:お茶をムダなく、おいしく、いただける。
急須だと捨てていたお茶っ葉を、ぜ〜んぶ飲めるのがうれしいですね。
お茶の栄養をたっぷりいただけて、生ゴミも減ります。
そして、お味もいいんです。
同じお茶っ葉なのに、急須で飲むのと比べて、苦味や渋味が控えめで、甘みが強めになります。
これ、お茶が苦手な方にもオススメかも。
ただ、ミルは茎茶や茎が多いお茶は苦手で適していないそうです。
実際に茎の多いお茶を使うと、ミルの上でお茶っ葉が詰まることもあり、こまめにお掃除したほうがいいようです。
5:お手入れかんたん。
ミルはかんたんに
分解できて、掃除用のブラシもついてますし、必要に応じて水洗いもできます。
お茶を点てる容器も丸ごと水洗いができて、メンテナンスは楽です。
【残念なところ】
1:お茶の粉を出すのがちょっとたいへん。
本体前部右側がミルで、上からお茶っ葉を入れて、ミルで挽いて下から出てくる粉を専用の皿で受けるという仕組みです。
ところが、粉の出口が狭くて小さく、落ちきらず途中で止まっている粉が結構あります。
コンコンと軽く叩いたりして落とすのですが、思うように出てこなかったり、静電気なのかくっついていたりで、なかなか苦労します。
しかも、粉の皿はただ置いてあるだけで固定されていないので、すき間からこぼれたりもしちゃったり・・・。
2:お茶の粉が飛び散って、くっついてたいへん。
とういうように、お茶の粉は思いがけずこぼれたりします。
粉の皿は小さくて、おちょこのような形のプラスチックで、取り出すと指にも粉が付くし、容器に移すときにも口が小さくてこぼれやすくって・・・。
把っ手があれば、もう少し楽に確実にお茶の粉を扱えるのですが、チープな質感ともども、かなり残念度が高いです。
挽いた粉を、点てる容器に移す際のプロセスは、メーカーさんの想定外か、わたしが不器用なのか、思いのほか消耗します。
3:お茶の温度が調節できない(激あつっ!)。
淹れたてのお茶はメチャクチャ熱いです。
急須でこの温度なら、苦くて渋くて絶対飲めんゾ!ってくらいの高温。
それでもおいしいからスゴイんですが、少しさまさないと飲むのはたいへん。
初めての方にお出しするときには「熱いのでお気をつけください」と言わないと悲惨なことになります。
大抵の方は緑茶がそんなに高温だとは思わないので、やっぱり熱い目に遭ってしまいます。
温度調節機能がないのは、ヒジョーに惜しいですねぇ。
保温機能はなくてもいいように思いました。
というのも、時間が経つと粉が沈んできて、お茶にムラができます。
だから、淹れたてを味わうのがこの製品でのいちばんおいしい味わいかたなのでしょう。
4:お茶っ葉を挽く音が、ちょっとうるさいかなぁ。
電動ミルなので、それなりに大きな音がします。
コーヒー豆用の電動ミルの音よりは小さめで、音質も違い耳障り加減も少ないのですが、まぁまぁうるさい。
石臼なので、(お茶っ葉が加熱されるのを防ぐためもあるのか)挽く時間も長く、3杯分で約6分間ミルが回ります。
おそば屋さんにあるような大きなのんびりとした石臼と違って、機械的ガンバッてる音が数分間続きます。
台所とリビングがいっしょなら、会話やテレビのジャマになるかもしれません。
お客さんがいるときには使えませんので、前もってお茶っ葉だけ挽いておくといいですね。
お茶を点てる音は、コーヒーメーカーと同じくらいの音で、たいして気になりません。
5:見た目がちょっとチープかも。
実物を見なかったので、届いて開封したら、全体的にプラスチッキーな質感に覆われてて、ちょっとガッカリ。
コストを抑えるとか、お手入れとかを考えてのことかもしれませんが、所有してるヨロコビが湧いてくるとは言い難いです。
【まとめ・やっぱり待てる方は待ったほうがいいかも】
『「挽く・沸かす・点てる」をこの一台に凝縮』という売り文句は確かですが、全自動ではありません。
途中途中でモヤっとする作業がママあります。
しかし、でき上がりのお茶は、そんな苦労を吹き飛ばして余りある別世界のおいしさ。
急須で飲んでいたり、臼ではなく刃のミルをお使いでしたら、購入をご検討する価値はじゅうぶん。
でも、すでによく挽ける石臼タイプのミルをお使いでしたら、購入するメリットは高いとは言えないとも思います。
林センセには申し訳ありませんが、本製品の買い時は「今でしょ!」ではないかも、という結論ですた。
茶葉の抱き合わせ販売や送料のかからない点がgood!お気に入りのおいしいお茶をこのミルで挽くと、とても香りのよい抹茶ができあがります。茶道用の抹茶ほどではないけれど、お湯によく溶けます。(ねじの調節で挽き加減を調整可)
ハンドルが簡単に取れるので、普段は塩・こしょう入れなどと並べて置くことができます。お茶を飲む時や料理に使いたい時は、底のゴム栓を外しコンコンと軽く叩くことで少量ずつ取りだせます。薄めのお茶なら湯呑みに1コン、濃いめは3コンぐらいが目安。
電動ミルサーやバーミックスより確実に細かな粉末になるし、後始末の手間も省けおすすめです。
お茶殻が出ないので環境にも優しく、カテキンなどの栄養素も100%摂取できて、とっても得した気分です。