本当はいけないのだけれど、私がバッハの『パルティータ』や『
フランス組曲』を弾く−−もちろんピアノで−−ときはいっぱいペダルをふむ。ピアノを弾いたことがないひとのために説明すると、ペダルをふむとピアノ線を抑えている部品が起きて、音が解放されるのです。解放された音はのびのびと空中に広がり、混じり合います。
ショパンやシューマンなど、ロマン派の楽曲はたいていペダル指示がいっぱいなのだけれど、バッハはなぜか「乾いた」音で弾くのがお約束、みたい。うっかり、ピアノの先生のいる前でペダルを踏んでバッハを弾いたりしたら・・・。必ず怒られます。
でも、なんで?
バロック音楽をロマン派のように弾いちゃ、いけないのかしらん。
ハープのしくみのことは何も知らないけれど、このCDには私がこっそり家でペダルをふんでバッハを弾くときと同じ「気配」があります。音のひとつひとつが解放されるのです。そして空中で絶妙な具合に溶け合います。
ハープが好き、そしてバッハも大好き、というひと、この演奏には心がとろけますよ。
タイトルのFUZZに限らず、コンプやワウ・ディレイなどの開発者達のインタビューと、ダイナソーJrやジョンスペンサーなど、GEEkなアーティストのインタビューで構成。
楽器好きにはたまらない内容。
しかし、感動等はないので「マニアックなドキュメンタリー」として消化してください。
メーカーの立場から「ネット上の掲示板論争」や「イーベイでのプレミア取引」への言及など、ロックミュージックだけには括れない話題が注目です。
そしてエレハモの比率が高いのでファンは必見。
胎教のときに吉野直子さんのこのCDを毎日聴いていました。17歳でイスラエルのハープの国際コンクールの優勝した彼女。いつも心地よい響きにゆったりとくつろぐことができました。
タイトルのアラベスクというドビュッシーの曲が一番好きでした。心が穏やかになれるCDです。デビューアルバムなのにそんなことを全然感じさせないハープの音色に酔いしれていました。お勧めです。
いろんな作家さんの作品が入って、一気読みできるなんて、ぜいたく。しかも、集っているのは、どの人も有名な人。ちょっと背伸びしてこの本を読んだ子どもたちが、それぞれの作家さんの本へと進んでくれるといいなあって思う。そのための、工夫を書架にしなきゃと考えています。よければ、もっとイラスト入れてほしかったなあ。