30~40年代一世を風靡したピアニスト、エディ・デューチンの波乱の生涯を綴った感動の名作です。甘美な演奏で成功を収めた音楽家としての人生だけではなく、愛妻の死、息子との葛藤、妻の死を乗り越えて得た幸福など、感動的な人間ドラマに仕上がっているところがポイントです。
物語の折々で演奏される
ショパンの『夜想曲』をアレンジした『トゥ・ラヴ・アゲイン』は、今やスタンダードと称されるほどの名曲になったことからも、この作品がいかに多くの人々に愛されているかを示しています。
デューチンを演じたタイロン・パワーのピアノ演奏は、実際には人気ピアニストであるカーメン・キャバレロが奏でているのですが、まるで実際に自分で弾いているかのような演技で、圧巻です。このカーメン・キャバレロは生前のデューチンと親交があったそうで、ほぼおなじ時期にダンス・バンドリーダーやピアニストを務めていたそうです。
タイロン・パワーの名演技はもちろん、デューチンの息子ピーター役の子も、なかなかの演技を見せてくれます。
初めて耳にしたとき、誰が歌っているのか、わかりませんでした。相手への愛情のために、自ら遠ざからなければならない(なぜか知らんが)、女を描いた詞です!楽曲はやや速めのテンポです。
なんといってもこの曲の魅力は
みゆきさんの歌声です♪意識しないで聴いたら、本当に誰かわかりませんよ・・・。
聴いてみる価値のある一品です☆
原田知世の主演2作目で、やっとのリリース。角川春樹自らメガホンを取り、当時知世にかけた並々ならぬ期待と愛情を感じさせる作品。しかし製作者としては超一流、角川映画で一時代を築いた春樹監督、残念ながら監督としては?で、当時も前作「時をかける少女」が傑作だっただけに仕上がりには拍子抜けした記憶が。和製ミュージカルを目指し、物語も「足長おじさん」をベースとした少女のファンタジーというところに監督の指向が伺えて面白い。しかし妙に暗い話になり、そのアンバランスが当時の角川映画の特徴か。監督としては自己満足の問題作が多いが、プロデューサーとしての目は確かで一流のスタッフを揃えており、仙元誠三のカメラで捉えた渡瀬恒彦と知世が抱擁する中盤のクライマックスは名場面となっている。林哲司作曲の主題歌も名曲でその場面の効果をあげている。何だかんだ言っても、当時のファンにとっては必見の作品。
ストーリーも家族の心のふれあいを中心に描かれていて、心温まるものであり感動したが、その上更に、主人公の演奏するピアノ曲が素晴らしかった。クラシックから
ジャズまで、幅広い選曲がされていて、何とも言えぬ、ロマンチックなムードであった。風景も楽しむことが出来、ムードのある作品だったと思う。