今の
探知機は装備が多くてむずかしくなりましたね。これも装備がおおいですねえ。でも使いこなせばバッチリですね。
価格を考慮するとコストパフォーマンスがとても高いと思います。
欠点は、イヤホンなどの端子の取り付けが難しいです。また、本体が干渉してグリップ部分が細い端子しか差す事ができませんでした。それと
電源ボタンを何かの拍子に押してしまうことがあります。取り外して
収納する際、
電源が入った状態で
収納してしまうため使用時に空バッテリーの状態が何度もありました。
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウという大歌手がこんなにフルトヴェングラーとの出会いを大切にしていたとは思わなかった。彼とフルトヴェングラーとの邂逅,交際は有名人の割には少ないし,バレンボイムのようにいつもフルトヴェングラーが引き合いに出されるようなこともない。しかしこの著書によると著者フィッシャー=ディースカウはフルトヴェングラーとの思い出を大事に温めていたようだ。
1つ1つのエピソードにまつわる演奏について,実はCDになっているものが多い。フィッシャー=ディースカウが録音に参加したトリスタンやマーラーの「さすらう若人の歌」,ウィーン交響楽団との1951年の
ドイツレクイエム,こうした作品は勿論CDで聴ける。それ以外にも,例えば彼が1954年に初出演したバイロイトのタンホイザー,この上演を客席からフルトヴェングラーが聴いていたというが,これもCDで入手出来る。本書に登場するエピソードに関係するライブCDが実はワンサカある。できれば演奏を聴きながら本を読むと楽しいと思う。実演をCDで聴きながら,かのディートリヒ・フィッシャー=ディースカウによるフルトヴェングラーのディスコグラフィー案内といったところだろうか。贅沢だ。
フルトヴェングラーに興味があるが,このジャンルはマニアが多いため初歩的なことが気軽に聞き難いビギナーの人々には大変有意義な案内書になると思う。
フルトヴェングラーについて真摯な態度で研究されている野口剛夫氏の訳文も非常に読みやすい。野口氏はCDを収集しまくるフルトヴェングラー・マニアの類ではない。彼は音楽家として,フルトヴェングラーの演奏だけではなくフルトヴェングラーの作曲作品についても自ら演奏することで,フルトヴェングラーの全方面と対峙している方なのでフィッシャー=ディースカウの演奏論をきちんと理解した上で分かりやすく訳されている。
難を言えば登場する演奏のディスコグラフィーがあれば読者には便利だろうが,作成されていないので,興味のある方はご自身で読み進めながら調べていっても楽しいかも知れない。