しまじろうの絵がかわいくて娘も気に入っていますが、それが良いのか悪いのか、ト
レーニングパンツをはいてくれません。
このCDは、新たに「卒業」のライヴ・トラックを加え、1985年1月21日発売のアナログ・12インチ・シングルを復刻したものです。
トラック1は、『回帰線』や『愛すべきものすべてに』に収録のものと同じスタジオ・テイク。石を投げようとしている尾崎を背後から写したアナログ盤復刻
ジャケットは、「団塊の世代」以降としてははじめて体制に対して石を投げようとしたという、トラック1の内容と社会的意義を象徴するものです。
トラック2は、セカンド・アルバム『回帰線』やベスト盤『愛すべきものすべてに』に収録のものよりも30秒長いアナログ・12インチ・シングル・ヴァージョン。イントロからちがうだけではなく、
間奏でジグザグとスクランブリング交差点を駆けていくようなギター・ソロのあるこのシングル・ヴァージョンのほうがカッコよく聴こえます。特典CDの一曲として、このシングル・ヴァージョンをはじめてCD収録した『TEENBEAT BOX』も現在は廃盤なので、本CD収録曲中いちばんのレア・トラックと言えます。
トラック3は、もちろん復刻前のアナログ・12インチ・シングルには未収録ですが、ライヴ盤『約束の日(2)』には収録されているライヴ・ヴァージョン(1991.10.30
代々木オリンピック・プール)。このライヴ・ヴァージョンや『MISSING BOY』に収録されているライヴ・ヴァージョン(1985.11.14
代々木オリンピック・プール)での尾崎のやさしいMCを聴くと、尾崎は、「卒業」がたんに乱暴なだけの“投石”の讃歌としてひとり歩きしないように細心の注意を払っていたことがよくわかるとともに、「卒業」はやさしい大人へと卒業することの讃歌でもあったことにあらためて気づかされます。