ジャズファンはもちろんこれは本当にすばらしいフィルムです。
ジャズフェスの記録なのですが、演奏やメンツの素晴らしさはもちろん、時代に内包された人種文化の変遷や新旧世代の交錯もたくみに表現されています。
しかも最後には大変感動させられてしまいます。単純なわたしは何度見てもクライマックスのサッチモの登場で涙が出そうになります。世紀最高のスターの登場、しかしまったく昔ながらの黒人であるサッチモと、ティーガーデンの掛け合いでこのフィルムはクライマックスを迎えます。そして最後は包み込むようなマヘリアのゴスペル、(オープニングのジュフリーの神経質なトリオとの対比).... と、見所いっぱい。