ブラジルから
ニューヨークに渡って活躍中のボサノヴァ・アーティストの傑作です。幻想的で繊細な作風は
ジャケット写真にも表現されています。アート・リンゼイの近作を連想させるようなところもありますが,もっとしなやかで伸びやかな音楽です。1曲目はナオミ&ゴローが彼らの「turn turn turn」の1曲目としてカバーしています。
あたらしいボサノヴァを創造しようとする意欲を感じます。ジョアン・ジルベルトへのリスペクトをビル・フリゼールと共演して示すあたり心憎い演出。アートワークも完成度高く買って損のない一枚です。三宅純さんの"innocent bossa" のキー・パーソンでもあり,かつてはカエターノ・ヴェローゾのバンドでドラムをたたいていた方とのこと。今後にも大いに期待!です。