映画でを観て気に入ったので買いました。表紙はインパクトがあってカッコイイし、小さいポスターもついています。
また、あんど先生と鈴木さん、福田監督の対談や、インタビューもついています。
映画では描写のなかった、変態
仮面になった時の狂介の心情や、それぞれのキャラクターの心理状態などが
書かれていて、ここでこの人はこう思っていたんだと映画ではない発見があり。セリフもそのままなので
映画を思い出しながら読むととても面白いです。
劇場でも見て、当然のごとくDVDも購入。アブノーマルパックにのみ付いてくるあんど先生描き下ろし漫画に釣られて購入したが、買ってみてこのDVDの一番の見どころは福田監督と狂介役の鈴木亮平氏のオーディオコメンタリーなのであると気付く。
いわゆる「低俗映画」ゆえの撮影場所探しの苦労について存分に語られている。○○のシーンは実は
富士山のふもとで撮ったとか、××のシーンは外観と中のシーンは別の場所で撮ったとか、△△の戦闘シーンは途中で別の場所に移動せざるをなくなったとか。狂介や愛子ちゃんなどのキャスト探しも大変だっただろうが、こういったところでも撮影の苦労があったのだと知ることができる。
またどのシーンにどの映画のオマージュが組み込まれているかも語られている。気付いた人も多いだろうがOPなんかはスパイダーマン、あとはあるシーンでウルトラセブンだったり、他にも。私はスパイダーマンを見たことないので、教えてもらって良かった。
他、低予算映画ながら何故これほどCGが多用できたのかの理由など、撮影裏話満載で福田監督と鈴木氏の人柄も伝わってきて、ただのオーディオコメンタリーでありながら本編と同じくらい充実していた。
描き下ろし漫画については言うことなし。文庫版5巻の
小栗旬に続き、映画の出演者たちを登場させて変態
仮面が巻き込んで騒動を起こす、まさに鉄板の流れ。贅沢言うともっとページ数が欲しかった。
本編は今更語るまでもなく、公開前から福田監督が手掛けることと、変態
仮面のビジュアルを見て安心していたが、「まるで漫画の世界から飛び出してきたよう」という表現がピッタリな出来。愛子ちゃんに関しても最初は微妙だったが、演技を見て愛子ちゃん役はこの子しかいないと思うようになった。脇を固める役者たちも個性派揃いで、ストーリー終盤、原作以上の超展開が待ち受けているが、ここまで無茶苦茶やってくれたことに拍手したい。
夢の実写化の次は、誰かアニメ化してくれないかなぁ…。地上波じゃ絶対無理だろうから、OVAでもいいから。
何がどう間違ったのか春夏とくっついて一児までもうけちゃった衝撃の最終回!そして案の定の非難轟々に応えるべく、愛子ちゃんとの長編ラブストーリーを描き下ろし、天狗丸やお父さんのスピンオフにデビュー作まで付けた総力戦。ジャンプ連載で止まったままの大多数の変態
仮面ファンのマストアイテムと言えるでしょう。