【1「高校生の姉妹」】
この話はねぇ、とてもいいお話なんです。早くに親御さんやお子さんを亡くされた方に、ぜひ聴いてほしい、お話です。
【2「関西のホテル」】
繁盛しているホテルであるにも関わらず存在する、「死に部屋」と呼ばれる、使われない部屋や階層。ホテルごとに開放しない理由は様々なんですが、中には、こんな理由で開放されない所も、あるようなんです……。
【3「駅」】
世の中には、縁、というものがあります。望んでいるのに結ばれない縁もあれば、望んでいないのに結ばれる縁もある。これは、そういう、お話です……。
【4「湘南ドライブ」】
この話は、聴く人によって感想が分かれると思います。何となく哀しくなる話だなぁ、と感じる人もいれば、うわぁ怖いなぁ、と感じる人もいる。あなたは、どちらでしょうか?
【5「ビバークの学生」】
山というのはねぇ、素晴らしくもあり、恐ろしいところなんですよねぇ。人を簡単に魅する場所であると同時に、簡単に人の命を獲る所でもある。中には、囚われたまま取り込まれる人も、どうやらいるようです……。
【6「和尚さん」】
稲川さんと旧知であるカメラマンが体験した、お話です。報道カメラマンというのは、因果な商売ですよねぇ。人の不幸をネタに飯を食うわけですから。ですからね、彼らはこの類の体験を、何度もしているそうですよ……。
【7「彼女の人形」】
人形が関わってくる怪談というのはねぇ、どれもなんか、生々しいんですよねぇ。なにせ人の形をしたモノですからねぇ、中に何が入ってきても判りにくいというのが、また嫌ですよねぇ……。
【8「
仮眠室の人たち」】
この話はねぇ……。亡くなられた方の無念と言いますか、残響と言いますか。そういうものを感じる話ですよねぇ。でね、稲川さんの言うとおり、こういう話は全国のあちこちに、結構あるんじゃないかな。そんな気がしますねぇ。
【1「樹海の声」】
この話はねぇ、私は、あんまり怖いとは思わないんですよねぇ。稲川さんの言葉を受けて、樹海にいる誰かがね、善意でもって、無償のエキストラを買って出てくれた。そんな気がするんですよねぇ。
【2「お姉さん」】
稲川さんのお姉さんが亡くなったときにあった、とても哀しいお話です。私も亡くなるときは、こういうことができたら、いいですねぇ。
【3「修学旅行」】
稲川さんの従兄弟さんが、
京都の修学旅行に参加した際に泊まったところで体験した、お話です。もしあなたが学生なら、今度はあなたが体験するかもしれませんよ?
【4「夜中のスーパーマーケット」】
元サッカー選手の……さんから聞かせていただいた、お話です。こういうのはねぇ、もしかしたら、「土地の記憶」というものなのかもしれないですねぇ。その土地で行われた様々な出来事が、その地に深く刻まれて、それが時々、何かのきっかけで再生される。中には偶々その場に遭遇してしまう人もいる。これは、そういうお話なのかもしれないですねぇ。
【5「ねんねこ坂」】
場所なんですが、たくさんある候補の中で最も有力とされるのが、千葉県にある……沿いだそうです。探してみますか? 止めはしませんが、後悔しないでくださいね。
【6「県境のトンネル」】
場所は、東
京都と埼玉県との境にある、トンネルだそうです。探してみますか? 止めはしませんが、後悔しないでくださいね。
【7「二軒長屋」】
この話は、とても生々しくて、嫌なお話なんです。でも、昔からあって、今もある。そして、どこにでもある、お話なんですよねぇ。
毎年、稲川氏の怪談は変化し続けている。ツアーが始まった頃は、凄惨で後味の悪い作品群も見受けられ、それはそれで手に汗モノだったが、近年は「怖いだけじゃない」をキーワードに、心が温まるものや、心理戦をついたものなど、幅広い表現を用いた作品が目立つ。この商品も敢えて音響をライブ反響にするなど、様々な点に意欲を感じる。そして、同名作品の2巻にも言える事だが、DVDだからこそできる「仕掛け」がある。実際に購入し楽しんでもらいたい。