アメリカ公開時、ラムズフェルド氏に『この映画を観て、今こそソマリア事件を見直すべきだ』などと発言されるし、
製作者のJブラッカイマー氏が元々タカ派(というかアメリカ至上主義というか御都合主義というか)的な人なので、かなり政府寄りな映画と思われてました。
それらの発言への反感だったのか、リドリー監督は日本公開直前に、本来予定していなかったプロモの為に急遽来日、上記意見に対する不満を述べて否定してましたよね。
それでも僕が映画館で観た時には、やはりアメリカ御都合主義という印象でしたが、この完全版を観てからずいぶん印象が変わりました。
政府や軍に都合が悪いトコも描かれていたからです。
最初っからこのバージョンで観たかったなと正直に思いました。
ぜひ劇場公開版と、この完全版を見比べてみてください。
リドリー監督の真意が解ると思います。
いつものハンスジマーを期待するなと言われて、期待しなかったら当たりだった。 本編でも、大音量で流れていたわけではないし、派手でかっこいい流れもない。 だが、「民俗音楽」的な手法を取り入れ、かつ力強さと悲壮感をかもしだす力量はさすが。 「ミンストレルボーイ」だけでも買う価値ありです。
惜しむらくは劇中で流れていた数多くのアレンジ曲が収録されていないこと。
同じようなテイストなサントラが聴きたいのであれば、 「ティアーズ・オブ・ザ・サン」か「ホテルルワンダ」も熱くてオススメ。
先ずはDC版じゃない点が残念無念。 アーカイブ作品にも関わらず価格が高いのも残念。 仕様も残念で、期待せずに購入、鑑賞。
この作品のDVDはAVシステムのリファレンス(特に5.1ch音声)として、 台詞を覚えるほど繰り返し観てきた作品です。
今どき「リニア5.1chかぁ〜」と思いつつも、いざ再生してみてびっくり。 いや素晴らしい! DVDの時の印象とはまるで違う。 包囲感、銃声、ヘリのローター音、劇盤のテンションの高さ・・。 やはり、改めてこの作品のサラウンド音は良く出来てると再認識!!
そもそもHIFI志向ではない画質傾向ですが、それでもエッジのキレ味や、 銃器の鈍い光沢などDVDの比ではなく、一見の価値あり。
作品内容は云うに及ばず。 市街地での近代戦を真っ向から描いた戦争作品の中で、いまだに1,2を 争う傑作だと思います。
上巻に続き、戦闘場面が中心であり、夜間の戦闘から退避、エピローグへと続く。エピローグを除けば、取材事実が戦闘場面ごとに当事者の目で記述されている形となっている。あまりにも戦闘場面続きであるため、上巻から読み続けると、読み物としてはだれてきた感がある。しかし、エピローグを読めばわかると思うが、詳細な取材を通して、膨大な人数に取材を行った(アメリカ側/ソマリ族側とも)著者としては、全ての場面が戦闘に参加した個々人の物語であり、省略できる物語などなかったのだと思う。本書は小説ではなく、ノンフィクションの戦記だから。 また、あまり主観を交えずに書かれている本書のなかで、エピローグだけは著者の考えや、取材までの過程や取材時の感想なども書かれており、短くはあるが、本書およびソマリアでの戦闘の政治的な意味や、その後のアメリカの世界政策などについて考えさせられた。さらに、戦闘ものを多く手がけておられる訳者の力量は相変わらず高く、付録に本書の登場人物の一覧ともいえるアメリカ側タスクフォースレンジャーの構成も掲載されている。これによると SEAL の人間がほとんどいない。当然ながら取材が行われ、所属や実名記載が許可された人物のみであることを考えると、あらためて SEAL の秘匿性を感じさせられる。 いずれにせよ、フィクションのようにアメリカ軍完全/完璧ものではなく、戦場での行動と感情の変化、そして多くの者は死(無用の死か?)に直面していることがリアルに感じられる、他書とは一線を画すノンフィクションであり一読の価値がある。
映画が非常に気に入ったので、サントラも購入してみたところ、非常に良い作品でした。
映画同様、音楽もかなり重圧なので軽く聞き流せるような曲ではありませんが、故に映画の興奮と恐怖と感動が鮮明に蘇ります。
アフリカの民族音楽とU.Sアーミーをイメージさせるエレキギターの融合が素晴らしく、同時にハンス・ジマーさんのメッセージを感じさせます。
映画が気に入った方は、是非。
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