うつ状態の克服、イライラ解消、ポジティブ思考など、さまざまな精神ジャンルを網羅している本です。脳がメインの内容なので医学用語がいっぱいで読むのが難しいんじゃないかと心配して注文したんですが、文自体はとても容易で分かりやすく、スラッと読めます。たまに単語を調べる程度で大丈夫なので、洋書初心者でも十分読める本です。私はいろいろ自己啓発本を読んできましたが、これほど具体的改善案があり、これほどいろんなジャンルを含むものは初めてです。うつ・イライラ・不安、、などなど分野に分かれているので、精神的に困った時にそっと開いて読んだらいいと思います。”精神のバイブル”という名にふさわしい本です。
30代の頃うつ状態に陥った時は、心の風邪と思い抗鬱薬を飲めば治ると思っていました。ところが、その後、何度も再発し躁状態も現れ、これはおかしいと感じ始めました。 この本に出会い、うつの症状がADDという脳の問題の二次障害かもしれない、と気づくことができました。というのも、人の話を集中して聞けなかったり、片付けられなかったり・・・思い当たる節がいくつもあるからです。 他にもタイプによって症状は違うものの、心配性であったり、過敏性が強かったり、癇癪を起こしやすかったり、生きづらい面があるようです。 著者は、どうしたら症状を軽くできるのか、という観点から、投薬、食事の改善、サプリメントなど、役に立つことを紹介しています。以来、高蛋白、低炭水化物の食事をできるだけ取るようにしています。特に鮭やマグロはとてもいいようです・・・から日本人であることは、とてもメリットですね。
光になりたいも録音レベルがUPしており、これなら車やスマホで聴けます。
今までのウツを扱った本とは全く異なった視点で書かれた本です。それでいて非常に分かり易く、読者に明快な答えを与えてくれます。
まず、SPECTという画像診断法のひとつを利用することによって、脳の部位をいくつかに分け、この部分はこの機能を持ち、正常でないとこういう症状が出ると、明確に断定しています。
SPECT診断を簡単に受けられる訳ではありませんので、読者が本書に載せてある質問リストを用いて、どのようなタイプの精神疾患であるかが、簡単に分かるようになっています。ただし、この分類はエイメン博士によるユニークな分類法であって、通常の分類とはかなり異なります。
脳のどの部分が悪いのかが視覚的に認識できますので、理解し易く、治療効果もSPECTを用いれば視覚的に確認できるとのことです。
ただ気をつけなければいけないのは、本書が日本で発行されてから4年近く経ちますが、SPECTを用いた診断法が普及しているとは言えない状況にあることです。本書で述べられた診断法はエイメン博士の職人芸になってしまっています。ですので日本で、似たような診断、治療を受けるのは難しいでしょう。しかし、自分ないしは家族の「敵を知る」と言った意味では有益であり、参考になる本だと思います。
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