今もまだ沖縄に残る戦争の痛みを描いている。米兵におかされた少女(似た事件は他にも頻繁に起きていた)と、その仇をとった少女の隣人の若者(2人はそれまで、お互いに思いやりに溢れた関係を築いていたのだ)。その仇討ちの場に居合わせた子どもたち。皆がそれぞれ苦しみを背負うことになる。日本軍からも米軍からも精神的、肉体的苦痛を受けた沖縄の人々の様子は地元の言葉で語られているので、沖縄の人たちにはより一層共有できる内容かもしれない。それに本書の話は戦時中の出来事だが、今も基地周辺では時々、起きる事件でもある。
事件のその後を現代のとある女性が、人々に話を聞いてまとめるというスタイルで、今日までの影響を追いかけていき、また事件に居合わせた女性が夜毎の夢に苦しめられていく様子も合わせて語られる。その女性が事件のあった島へ行くのは60年ぶりのこと。それぞれの足跡を辿ろうとするのだが・・・。
でも先日、テレビで集団自決のあった島の話を見たので、本書の話も地獄だが、それ以上の地獄を知ったので、本書から受ける衝撃は薄まってしまった。戦争がなければ、みな普通に暮らせたはずなのに。だけれど、村上春樹の『1Q84』では、そうやって自由に暮らせていけるはずが、自分を取りこむ、囲み、枠組みもなければ、自ら囲みのようなものを模索してしまう様子が書かれてもいたし、ただ毎日を平穏に暮らすということは実は難しいのかとも思う。もちろん本書のように沖縄の人々は囲みを決して求めていたのではなく、強制的に苦しみだけ押し付けられたのだけれど。
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