・マスターの問題について
『ウエスト・サイド物語』ブルーレイ(BD)に関しては、北米での発売に際して
使用されている本編に問題があるとの指摘がされてきた。
映画史研究家のロバート・A・ハリスは、当初リリースされた北米盤BDにおいて
ソウル・バスによる線画が映る「序曲」画面から
タイトル表示画面への移行の部分が
赤いバックがフェードアウト
→画面が完全に暗転
→青いバックにフェードインし
タイトル表示
となっているのは間違いであるとし、BDを発売するフォックスとMGMもミスを認めて
修正版をリリース、交換する措置をとった。
本国内盤はこの「修正版」を基に制作されている。
しかしながら、先のロバート・A・ハリス氏によれば、正しくは
赤いバック
→ディゾルブ(一瞬赤と青が混ざり紫になる)
→青いバック
となるべきであるのに対し、この「修正版」は
赤いバック
→画面がやや暗くなる(ソウル・バスの線画はかろうじて見える)
→一瞬、暗緑色を経由
→青いバック
となっており、これもまた正しくはないとしている。
おそらくはマスターを作り直したのではなく、
暗転する元のBDマスターを元に小手先の修正を加えたのだろうと思われる。
ちなみに、DVD(1998年の1枚組通常版、および2006年の2枚組コレクターズ・エディション(CE)ともに)では、この場面は
オレンジのバック(褪色のせいか?)
→黄緑色を経由
→青のバック
となっている。
YouTubeで”West Side Story overture red/blue transition”と検索すれば
過去のソフトの当該場面の比較ができるので、興味がある方は見てみてください。
また、ハリス氏のコメントはHomeTheaterForum.comの
"A few words about.. West Side Story -- in Blu-ray"で読むことができます。
・ブルーレイの商品仕様について
BDでの本編の修復はなかなかの出来で、
DVDに見られたフィルムのキズや揺れは極力取り除かれ、
色彩もより鮮やかになっている。
映像コーデックはMPEG-4 AVC、1080p HD画質。
音声はリミックス版の
英語7.1ch DTS-HDMAと
オリジナル版の
英語4.0ch DolbyDigital、
そして1990年TBS『水曜ロードショー』放送版(CEのDVDと同音源)の
日本語吹替音声を5.1ch DTSで収める(152分中137分をカバー)。
特典映像はすべてブルーレイで初収録のもの。
「スティーブン・ソンドハイム(作詞)による楽曲解説」は
シーン別音声解説の形で収録されている。
「ミュージック・ボックス」では、本編からミュージカル・シーンのみを抜粋して
観ることができる。計1時間25分収録。
「ダンス・シーンの舞台裏」では、キャストや映画・舞台関係者らが
当時の回想や解説を述べる。本編の間につなげて視聴することも可能。計19分収録。
残念ながら北米盤に付属していた特典BDは省かれてしまった。
そのため、CEの特典DVDに含まれていた特典も観ることができない。
北米盤の特典BDの収録内容は以下の通り。
・ドキュメンタリー「私たちの街〜『ウエスト・サイド物語』が遺してくれたもの」
(撮りおろし特典。HD、29分。BDのみの特典)
・ドキュメンタリー「ウエスト・サイド・メモリーズ」
(SD、56分。国内盤DVD-CEにも収録)
・ストーリーボードと映像との比較(SD、5分。国内盤DVD-CEにも収録)
・予告編集(HD、11分。国内盤DVD-CEにも収録)
ニューヨークのスラム街を舞台にした「ロミオとジュリエット」の現代版。ウエストサイド周辺を縄張りとする白人系移民のジェット団とプエルトリコ系の
シャーク団は、街の中で対立していた。ある日ジェット団のリーダー、リフは
シャーク団のリーダー、ベルナルドに果たし状を突きつける。中立地帯の体育館で双方のグループがダンスの競技を競うことで決着をつけよう、というのだ。リフは、元リーダーのトニーを誘い、ダンスに出かける。トニーはそこで美しい少女、マリアと恋に落ちる。しかし、マリアは宿敵ベルナルドの妹だった。…
対立する2つのグループの若者たちのエネルギーがこれでもかーというぐらいに発散されてきて、観ているこちらにまで伝わってきます。この『ウエスト・サイド』では数々の!!'!'曲が効果的に使われていて、「トゥナイト」「クール」「アメリカ」を聞くと鳥肌が立つほどわくわくしてしまいます。ダンスも歌も迫力満点!まさに敵同士という悲恋ドラマを豪華なミュージカル仕立てにしたこの映画は、傑作です!
ウエスト・サイド物語・・・私をミュージカル好きにした原点です。だから、どうしてもCDが欲しかった。もちろん、DVDもLPレコードも持っていますが、LPレコードには収録されていない曲がCDには収録されていました。これだけでも、購入してよかったと思っています。
61年のミュージカル映画なんですが、当時のアメリカのファッションや背景が逆に新鮮で、踊りがダイナミックなのと、最後まで飽きさせないストーリーがとても気に入っています。特に体育館でダンスするシーンは迫力があり、見ていてワクワクしてきます。また二人で歌う「トゥナイト」が最高です。