アガサ・クリスティーの謎の失踪事件を描いた作品。
突然失踪した人気作家のアガサ(バネッサ・レッドグレーヴ「ジュリア」「つぐない」)。
彼女の行方や失踪した理由をめぐって、スキャンダルになる。
アメリカ人のジャーナリストを演じたのが
ダスティン・ホフマン。
TV放送は何度かされているのに、なぜかDVDは発売されていない。
撮影監督は「カラヴァッジョ」のV・ストラーロ。
ストラーロ監督は、「ラスト・エンペラー」などベルトルッチ監督作品の撮影監督として、色彩・光と影の使い方で高い評価を受けている人。
本作でも、その才能を充分見せている。
衣装もセットも美しい。
ラスト・シーン近くは、緊迫した展開と構成と編集で飽きさせない。
まるで、本作自体がアガサ・クリスティーの推理小説のように堪能できる。
名優二人の共演も見所の一つ。
是非、高画質のDVD発売をしてほしい。
バンコクの「ジムトンプソンの家」に併設した売店で買い求めました。
日本国内では極めて入手困難な貴重な書籍です。
とにかく読ませる本です。
ジムトンプソンと親交のあった著者は、ジムのアメリカでの生い立ちから
太平洋戦争での情報将校としての活躍、そして誰も目もくれなかった
タイシルクを一大産業に成長させた彼の苦難の日々と成功への軌跡を
克明に再現しています。
ついには
マレーシアのキャメロンハイランドで行方不明になった前後に
至るまで、当時のタイでの政治背景も描きながらのドキュメンタリー作品
と言えます。
ただ、このミステリアスな失踪事件の解決の手がかりになることは残念ながら
何ひとつ描かれていません。
失踪事件そのものに焦点を当てるより、ジムトンプソンの生涯を後世に
残すべく書かれたモニュメントと言うべきかもしれません。
蛇足ですが、松本清張がジム・トンプソン失踪事件を題材に「熱い絹」
という作品を書いていますが、本作をベースにしたようです。
現状から逃げ出したい。人生をリセットしたい。理由はなんであれ大抵の人は、1度や2度あるはず。その願望を叶えてくれる失踪。元
探偵の著者が自身の体験も含め完全マニュアル化。1ヶ月・数週間・数年・永久と各段階に合わせて、準備から失踪中の職/家探しまでを網羅。”数年”に至っては、非合法ではあるが他人になりすます方法も公開されている。
最終章には、著者の失踪に対する考えが記されている。「自分の置かれている状況が不本意であればそれを意識的に行動することで打開することは、十分可能ということになる」「人生やり直しなど何度だってできる」
けっして失踪は後ろ向きではない。人生は僕らが思っている以上に幅広い。失踪したっていいじゃない。そんな気にさせてくる一冊です。
■取り敢えず始める前に(例の如くというか)「データの引き継ぎ」をしておくのがよろしいかと(因みに一瞬で終わります)。
シナリオ…今回は最終巻だけあってか、今までで一番楽しかった印象があります(第3巻も面白かったけど)。
最初の章(第10章)は今までと若干趣向が違っていましたが、これはこれで良かったかな。
ただ、この章の「3つの証拠」の選択がややクセモノで、柔軟な思考で考えないと突破するのに苦労するかも。
逆に言うと、というか、ここを突破すれば後はそんなに難しい選択肢や証拠の提示はないと思います。
因みに個人的に感じたことですが、今回は「自分で謎を解いていく」という感覚はそれほどなく、「シナリオの展開を楽しむ」という感が強かったですかね(てか実際に推理部分が今までと比べて少なかった印象)。
そうそう、テンポの良さは相変わらずで、おまけエピソードもさらに充実された感があるのは◎です。
不満点は相変わらずの「虫めがねでの怪しい箇所の捜索」が総当たりで作業的なことと、同じく相変わらずのボリュームの少なさでしょうか(あ、前者はどちらかというと「システム」かな)。
他にも僅かにはありますが全体の面白さを考えれば些細なこと。
キャラ…もう言及する必要はないでしょうかねw
メインの
探偵部のキャラ達は勿論、サブまで皆(魅力的な)良いキャラしてます。
音楽…OPテーマ曲(前2巻と違ってシリアスなカッコイイ曲)は前の第3巻と同じですが、良い曲ですし変更する必要はなかったと思うので気にならない。
ゲーム中のBGMはいつも通り(悪くない、どちらかというと良い)。
システム…前述した捜査(捜索)パートの不満はありますが、いつも通り基本システムは悪くないです。
ただ、いつも通り容量が結構掛かる「インストール」をしていないとローディング時間は長めです。
総評…ラストの巻だけあってかなり盛り上がってくれた印象。
多くはないですがラブコメ要素も本編に今まで以上に垣間見られる場面もあり、個人的には大好物なシナリオ展開。
ただ、過去の巻の事件等の伏線をこの巻で収束していることも含め(過去巻のネタバレ有り)、プレイするなら是非シリーズを通してプレイしていただきたいです(どうしてもソフト4分割商法だけは納得出来ませんが、通してプレイしてきた方は懲りずに買い続けてきた甲斐があったのでは)。
P.S.因みにラスト(事件解決後)の「3箇所へ移動する」選択肢の場面ではセーブしておくのをオススメします(一度クリアしてここでロードし直してクリアを繰り返せば、一気に「おまけエピソード」が増えるので)。
さらに追記(11/28):あと「煌めく流星」のテンションには思わず笑いましたwあと「不運な
衛星」は吹いたw