ギリシャのボイオテイア地方に
エジプトからの植民があったらしい、
エジプトのテーベとテーバイ。神話に出てくるカドモス、ミノス、ヘラクレスなどなど、
ギリシャ、レバント、クレタ、
エジプト、パレスチナ、アナトリアなど、これらの地方の言語、発音、神話、遺跡などを駆使して関連づけてある。例えばクレタについてみると、一カ所にまとめてあるわけではなく、少しづつでてきて、続きは次の本で、などと、まとまりが悪い。どこまで科学的かといえば、まだまだ疑問だ。面白そうな話は、平行関係にある、といって、関連性を示唆する程度が多い。
でも、巻末の文献をあたれば、学問的興味は解ける?? 例えば、ゼウスの前身はへび? また、ヒクソス人についての考察とか、ヒッ
タイトを滅ぼした海の民とはだれか? ヘラクレスの出自は? など、興味深い。一気に読める本ではない。神話やこの地方の多彩な歴史の知識が必要である。