これは、冬をイメージした曲のカバーアルバムです。声だけの素朴なアカペラでこれこそ、BabyBOOの本領発揮といった感じです。1曲目は、坂本龍一のインストをそのままアカペラに、インストのアカペラのよさを再発見します。またCMでおなじみだった4曲目は、ほのぼのした曲調に合わせた歌い方。また8曲目はインディーズ時代のシングルのクリスマス曲とバラエティーな選曲でアカペラのボーカルの良さをじっくりと味わえるアルバムです。
名曲「もう涙はいらない」収録。「刑事貴族2」のエンディングテーマで中学生の自分はこれで鈴木雅之を知りました。
水谷豊のダンディーさと、東京というスタイリッシュさへの憧れは、そのまま鈴木のこの大人なカッコよさとだぶって映ったものです。
2は名曲の後を任される5番
バッターのような大事な役割ですが、きちんと前曲のクオリティを継ぐムードをもちます。リスナーを充分満足させてくれる曲調ですね。この顧客満足度という点では、作品全体、いや鈴木雅之の作品というのは常にそうなのかなと思いました。6の「さよならいとしの〜」なんて最高の曲が一曲目のカッ
プリングだったんですからね。本当に全曲いいです。ホーンセクションが彼ほど似合うミュージシャンはいないかも。
10「Come on in」の
英語曲から漂ってくるキラキラした香しさは、鈴木というデザートのいちばんおいしいところかも。11も同様に極上のスイーツです。この詞のかっこよさ(キザさ)は鈴木かゴスペラーズのようなグループだけに許される男らしさかな。
甘美さにおいては、矢沢のコクとは違う、キレが魅力ですね。そして艶も香りも。これが10年後の今も続いてるというのは、これから先も彼の歌声が枯れることがない泉であるかのような気がします。
高校生の頃すごくはまっており、最近コミックを古本屋で改めて全巻揃えました。ただ、こちらの作品は知らず、たまたまネットで見つけて購入。オールカラーですごく綺麗です。鮎川まどか最高!