イルカ ベスト
イルカさんには彼女の人柄が示すように歌声に優しさを感じる。正直言って、彼女は決して売れっ子シンガーでもなければ個性的なシンガーでもない。しかしこうした彼女の歌への姿勢が74年にソロデビューして以来、全く変わることはなかったのはさすがだと思う。

彼女の代表曲といえばやはり「なごり雪」だろう。また、「雨の物語」「海岸通」でも人々の共感を呼び、ヒット曲になったのだが、これらのヒットはシンガーとして評価されてきた結果であり、楽曲に助けられた面も否定できない。彼女の真価が発揮されたのは個人的には自作曲「君は悲しみの」や「サラダの国から来た娘」「フォロー・ミー」だと思う。これらの歌詞やメロディーには彼女でなければ決して書くことの出来ない彼女の心が凝縮されている。そして語りかけるように切々と歌う彼女には同時期の派手なシンガーにはない暖かい心が伝わってくる。

このベストアルバムではもちろんこれらナンバーを含んだ、代表的なナンバーが収められている。おそらく若い人たちはこれらの曲をご存知ないのではないだろうが、ぜひこの機会にイルカの世界を聴いてもらいたいと思う。決して派手なサウンドではないがここには「心」がある。

彼女の夫、神部和夫さんが今年3月に死去された。悲しいだろうけど、一日も早く彼女には早く元気を取り戻してもらいたいと思う。

 

ぼくたちの失敗~森田童子ベストコレクション~(CCCD)
「ここから動きたい・動けない」
優しい歌声と切実で研ぎ澄まされた歌詞。空虚さと悲しみ。モラトリアムな気分。
そんな森田童子さんの歌の世界は、今の若者の気分でもある。
彼女の歌詞は、その当時の時代背景を反映させた物だけれど、それにもまして彼女の声に、あせり、不安・寂しさが掻き立てられ、彼女の優しい声にただ涙が出てくる。
「地下のジャズ喫茶/変われない僕たちがいた/悪い夢のように/時がなぜていく」
「眠れそうかい/眠れそうかい/それともこのまま/君と死んでしまおうか」

20歳の私だがこんなに共感できたアルバムはない。不朽の名作が、これからも聞かれ続ければいいと思います。

 

request~TULIP FAN SELLECTION BEST~
 先日、NHKで解散ツァーの番組をやってまして、女房が朝からソワソワして楽しみにしていました。彼女の青春を象徴するポップBANDだったらしい。観てみると、たいした関心の無かった僕でも結構知っている曲があったので購入しました。
 当然、女房は上機嫌で一緒に歌っています。僕も歌詞を見ながら「結構良いじゃん」なんて聴いています。こういう風景がナツメロを楽しむってことなのでしょうね。いい休日の一日を過ごせたので満足です。

 ただ、当時の録音ですから音が篭っているのは仕方有りませんが、既に1970年を過ぎているのに録音技術そのものがアマチュアっぽくて情けないですね。真剣に洋楽の音を聴いているスタッフがいなかったのでしょうね。ドラムやベースの録音がしょぼくて呆れました。曲を台無しにしているかもね。

 

思い出にしてしまえるさ 南こうせつ



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