今までのソーサリアンとは違い、5本のシナリオを順を追ってクリアしていくというストーリー仕立てのゲーム展開。主要な人物がシナリオをまたいで現れたり、ゲームを進めていく中で不明だったことが明らかにされていったりと。この戦国ソーサリアン、
ピラミッド・ソーサリアンのドラマチックな展開はプレイ後十数年経過しても鮮明に記憶が残っています。それほど名作ゲームでした。そのBGM集が本CD。冒頭に6曲ものアレンジ曲が収録。難波氏アレンジの戦国ソーサリアン、岡田氏アレンジの
ピラミッド・ソーサリアンどちらも必聴モノです!ソーサリアンの世界観が広がるような壮大かつ自由なアレンジが聴く者を飽きさせません。そして完全収録のオリジナルサントラ。戦国の12曲、
ピラミッドの15曲。基本シナリオのBGMからするとソーサリアンらしからぬ曲調と言えなくもない曲たちなのですが、これまた新境地開拓という感じでシナリオに非常にマッチしていました。やはりソーサリアンはスゴイです。
和を意識した戦国ソーサリアンのBGMも非常に聴き応えがあるのですが、個人的にはストーリーも含め
ピラミッドのほうがお気に入りでした。マップ画面BGMは旅の始まりを陽気に後押ししてくれる心地いいものがあり、シナリオ内のBGMは各エリアの表情を時には動的にそして時には静的に巧みに表現してありました。そして迎えるエンディング。そのBGMは旅の終わりというよりもこれからも続いていくであろうソーサリアンのさすらう姿が浮かんでくるようなとても素晴らしい曲です。
どの曲も甲乙つけがたいです。興味を持たれた方は是非お聴きになってみてください!
当時、映画館で見ました。
同じく
エジプトが舞台の作品、レスリー・アン・ダウン主演の「
スフィンクス」もそうですが前半はなかなか面白いのに後半にいくにつれ陳腐になっていくのが残念。
特にこの「
ピラミッド」なんか酷いものでラストで娘の顔が一瞬にしてバッチリ悪魔メイクになる不自然さ。その娘の演技力にも目を覆いたくなります。
でも、何故か憎めない好きな作品なので平均点を付けておきます。