上記にもあるように、現在は第2版なので「aikon」は直っています。が、鍋の説明はそのままでした。 全体としては、日常会話が
英語になっているので、文法にとらわれて難しく考えすぎ、なかなか言葉が出てこない私にとっては「普段の会話ってこういえば良いんだ」と、とても参考になっています。
全11話がテンポの良い千秋の成長物語となっている。第5話までの前半で、のだめとのピアノ演奏、峰の伴奏、Sオケの指揮、シュトレーゼマンとのピアノ共演をやり遂げていく。後半はSPや映画と同様、のだめの成長が中心となるが、千秋は…。千秋は改めて絶望と向き合う。才能に加えて経験が人間的な奥行きを生んでも、飛行機恐怖症ゆえに国内から出られない。しかし、だから今自分が国内で出来ることに打ち込むという、“絶望に裏打ちされた全力投球”を重ねる決意はなかなか健気である。これをのだめが催眠術で打開する。海外に雄飛するだろう千秋と一緒にいたいから、自分も海外を目指す。のだめは初めて真剣に楽譜に取り組みコンクールへ挑む。しかし優勝は出来なかった‥。のだめが千秋に悪態をついて実家へ帰ってしまう第10話のラスト。
で、最終話。のだめを追う千秋を動かす感情は恋愛なのか?絶望と一人で闘っていた千秋が、ふと人々が自分に手を差し伸べていることに気がつく。と同時に、自分はのだめの支えと成るべきではないのか?と思う。「一緒にヨーロッパに行こう!俺様を2度も振ったらもう絶対許さねぇ」という言葉は、どちらに比重が掛かっているのか? ともあれ大団円のベートーヴェン「交響曲第7番」の演奏で連続ドラマ編は終わり、その後SP、映画へと続くわけだ。
玉木の指揮は稚拙だった(と、「最終楽章前編」を見た今は思う)けど、TVで見ていた時はそんなことは全然気にならなかった。それは、そこに千秋真一の成長物語が展開していたからだ。日本人の大好きな“才におごることなく努力を重ねて、成功を勝ち取っていく物語”があったからだ。