東京
新宿武蔵野通り、三越裏から甲州街道に抜けるあたりに
軽演劇とレビューの殿堂『ムラーン・ルージュ」があった。
JR
新宿駅南口東側の「
新宿国際会館ビル
新宿国際劇場ビル」のあたり)。
定員は430人ほど、今の紀伊国屋ホール程度の中劇場である。
大正年間から、戦後、直後までのことである。
本家
パリのそれを真似て回る赤い転職の風車。
人々はこの劇場の磁石に吸い寄せられるように集まった。
男優の顔ぶれは
有馬是馬、藤原釜足、左卜全、有島一郎、川田晴久、益田喜頓、久野四郎
谷幹一、パン猪狩、黒木憲三、由利徹、春日八郎、森繁久彌。
彼らは、劇場を離れても、名脇役として、ヴォードビリアンとして、主役として
映画やテレビを飾った。
女優は
明日待子、武智豊子、三崎千恵子、楠トシエ、千石規子、若水ヤエ子。
貴重なバイプレイヤーの宝庫だった。
文芸部には
吉行エイスケ、伊馬春部、阿木翁助。
音楽には市村俊幸。
浅草公園六区(エンコのロック)とは又違う、洒落たコントを演じたのである。
労作ではあるが、劇場でどんなものが演じられたか、その情報が圧倒的に足りないと思われる。
ムーランルージュを見て、感動して、音楽にも興味を持って、
第一弾のアルバム買った人は、さらにこの一枚!!
この2で完全完結しよう!!
アルバム「ムーラン・ルージュ」も、豪華な面々で構成されており、
とても聞きごたえのあるアルバムでしたが、
個人的にはなんだかもの足りなかったのです。
私は劇中の音楽そのままを聞きたかったのに、
サントラという性質上か色々な編集が加わってしまい、
そこがイマイチ物足りなかった部分だとおもうのです。
あとは劇中で強烈なインパクトをもたらした楽曲までもカットされていた…!!;がーーん:
しかし、この「2」でムーラン・ルージュも完全完結します!!
私としては
■ほぼ劇中と同じに収録された
ニコール・キッドマンの
「スパークリング・ダイアモンズ 」
■まさにミュージカル!!の雰囲気そのままでとっても面白おかしく仕上がっていた
「ザ・ピッチ」
■QUEENの魅力そのままにリメイクされた
「ザ・ショウ・マスト・ゴー・オン」
あとはエンディングのボレロもフルで収録されていてとても素敵でした!!
部構成でもないのに2が出たりしているのは初めてで知ったときはちょっと驚きでもあったのですが、
それだけこの作品が映像も音楽も丸々愛されているのだなぁ…。
と思うと、映画関係者でもないのに、ちょっと感動です。