山本耀司氏のTHE SHOWのための音楽をまとめたサントラ盤。
暗号のような
タイトルのインスト曲が並んでいます。エレクトリックギターを多用したテクノっぽいサウンド。この手のサントラというとアンビエントを想像しがちですが、そこは高橋幸宏+鈴木慶一。あくまでポップで聴きやすい作品群です。
ファッションデザイナー山本耀司の足跡を写真とインタビューによって見ることができる本である。
主な内容は80年代以降の装苑、ハイファッション、MRからの記事と、
パリコレに参加した'81年秋冬から'14年春夏までのレディース、メンズコレクションのアーカイブスで、
特にアーカイブスは全ての服が掲載されているわけではないものの、
過去の服から最新の服までを一度に見られるので非常に有意義なものとなっている。
また、'13年に収録された最新のインタビューも掲載されている。
山本耀司本人、あるいはヨウジヤマモトの服が好きな人、
またファッションデザイナーを目指している人は手に取るべき本である。
非常に良い本ではあるのだが不満なところをあげると、
写真が多いので仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないが
文字が小さくて記事が読みづらいことである。
もう少しなんとかならなかったのかな、と思う。
このCDを買ったのは、Gutレーベルがタワーレコードと共同して作ったレーベルがまだあった時でしたが、ミニマリズムに傾向しかけていた作者に飽きかけていた私に底力を感じさせてくれたのがコレでした。
いまだに音楽店に行って、坂本龍一のコーナーで「戦メリ」と「BTTB」等を交互に迷っている人を見かけると、余計な事を言いそうになります。
このアルバムと、「愛の悪魔」サントラは未だに悪魔的魅力を持っていると思います。
彼のシャツはいつも襟が美しい。彼の
ジャケットに袖を通すと、地球の重力がすこし小さくなった気がする。彼の洒落たイラスト入りのタイを締めると、ちょっぴり気の効いたジョークが言えそうだ。
だが問題は、どれだけ服にお金を使っても、それがどこからやって来たのか皆目分からないことである。
この本に眼を通しても、やはり分からない。分からないけれど、それが誰にも真似のできない仕事であることだけは了解している。
本書は2011年の初夏に、山本耀司の
パリコレデビュー30周年を記念して出版された。同時期に
ロンドンで開催されたエキシビジョンにもリンクする。内容はヨウジヤマモトの服飾デザインを、デザイナーである山本自身へのインタビューと関係者のエッセイ、そして広範な写真で解明する試みである。
山本の創作を支える思想については、自著である
MY DEAR BOMBに詳しい。そちらがやや難解な面を持つのに対し、本書でのインタビューはより率直で分かりやすい言葉で語られている。また長年の協業者である二瓶マサオのエッセイと絵画作品も、ブランドの個性を知る役に立つだろう。
掲載された写真はブランド側からの提供が多く、90年代〜00年代のコレクションを収めたオフィシャルフォトが主体。おもに欧州の写真家を起用している(特にニック・ナイトの作品が多い)にもかかわらず、他のブランドとの肌触りの違いは明らかで、どの写真にもデザイナーの美意識が色濃く現れている。優れた服は着る人の品格を高めるが、山本の服はそこに時空を超えたアンドロジナスが薫る。
本書は服飾に興味を持つ人にも、人物写真を愛する人にも楽しめる内容だが、私にとって問題がひとつ。優雅な服とそれを着こなすモデルたちよりも、その間に挟むように置かれた山本のポートレートの方がずっと「イカして見える」ことだ。彼の音楽の趣味にはまったく共感できないが、やはり山本耀司は別格である。