目玉はなんといっても、未アニメ化だったエピソード、『イルゼの手帳』のDVDです。
正直、原作と差し引くと1500円程度なので、『イルゼの手帳』自体も短い話なので、作画やボリュームは全然期待していなかったんですが、いやぁ、すごい完成度です。
きちんと一期OPの『
紅蓮の刃』とEDが収録されていて、その時から興奮は絶好調!
そして本編も放映当時と同じようにとても丁寧な作画と巧みな脚本、声優の演技が光ります。このできばえなら、11巻から遅れて12巻になったのも納得できますし、むしろよくぞやってくれたと製作陣の方々に拍手したいです。
放映時と同じように23分の長さになっていることにも驚きました。『イルゼの手帳』は、物語の謎に迫る重要なエピソードですが、そんなに長くないので正直10分程度かなと思っていました。
原作のエピソードだけで尺が足りない部分は、オリジナルの脚本となっていますが、それが無理のない話になっていて、うまく原作の『イルゼの手帳』へと繋げています。そしてエピローグも本編へいい具合へ繋げています。
ハンジが巨人を生け捕りにしようといい具合に狂喜乱舞して命令無視して独断先行、それをリヴァイ率いるエリート集団が助けに行くというのはいいつなげ方だと思いました。
また、リヴァイの久々の巨人を屠る部分は作画も気合が入っていてよかったです。
そしてイルゼの最後がまた壮絶すぎます。原作でも凄惨だと思っていましたが、アニメはさらに上をいってました。リヴァイの言うとおり頭を噛み千切られる瞬間まで記録を残した彼女は戦いぬき、人類の反撃の手段として戦禍を残しました。
11巻でつくはずだったDVDが延期された時は落胆しましたが、12巻でユミルの正体が明らかになりつつあるいまだからこそ、感慨深いものがあります。
原作の方も、今回も怒涛の展開です。特にハンネス、団長の凄まじい攻防は見逃せません。
また、毎回、ミカサとリヴァイにいいところ持ってかれっぱなしのエレンですが、今回、かなりかっこいいシーンがあります。(それはぜひご自身でお確かめ下さい)
このシーンをみて、だからこそ、ミカサは命を差し出してもエレンについていくのだろうと思いました。
ちなみに漫画の方に13巻の予約が入っていて、それにもオリジナルDVDが限定版としてでると広告がはさんでありましたが、もう、これは買うしかないですね。